28日、香港紙サウスチャイナ・モーニング・ポストは、これまで低コストを最大の武器にしてきた中国製品だが、こと中国高速鉄道の輸出に関してはその品質や意思疎通の不十分さから挫折すると指摘した。資料写真。

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2016年6月28日、香港紙サウスチャイナ・モーニング・ポストは、これまで低コストを最大の武器にしてきた中国製品だが、こと中国高速鉄道の輸出に関してはその品質や意思疎通の不十分さから挫折すると指摘した。

中国の高速鉄道は日本やドイツと比べると価格が格安で、工期も格段に短いが、低価格・低コストだけでは購入を決定してもらえなくなっている。巨大な工場や先端科学を応用した列車など、それらは見学に訪れた外国人の目に印象的に映るが、それだけでは契約を実現するには不十分だ。

バングラデシュ中央銀行の首席エコノミストは、「発展途上国は低コストの製品を好むが、それと同時に品質の高い製品を求める」とし、「中国の今後の目標は、輸出する列車やバスの品質を高めて国際市場におけるシェアを奪うことだ」と話す。

中国の高速鉄道輸出で最大のライバルは日本だ。新幹線は1964年の開通以来、重大な事故を一度も起こしておらず、世界で最も信頼性、安全性の高い高速鉄道となっている。中国では2011年に浙江省温州市で高速列車が脱線事故を起こし、多数の死傷者を出したことで、中国高速鉄道の安全性に影を落とした。

バングラデシュ中央銀行の首席エコノミストは、「発展途上国では日本の製品のような壊れにくい製品が好まれる」とし、日本は品質を高める努力を惜しまないことがその理由だと話す。

東アジア・ASEAN経済研究センターの専門家は、中国は輸出しようとする相手国について下から上まで研究と意思疎通に尽力した上で、海外投資に必要な長期的で細やかな計画を練り上げていく必要があり、外交上も時間をかけて協議していくべきだと指摘している。(翻訳・編集/岡田)