中国の新型運搬ロケット「長征7号」が25日、海南省にある衛星発射センターから発射され、打ち上げに成功した。中国の宇宙開発分野での実力が改めて証明されたと言えるが、浙江日報はこのほど「中国の製造業は宇宙開発に倣うべき」と題して、中国製造業の問題点に関する記事を掲載した。(イメージ写真提供:123RF)

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 中国の新型運搬ロケット「長征7号」が25日、海南省にある衛星発射センターから発射され、打ち上げに成功した。中国の宇宙開発分野での実力が改めて証明されたと言えるが、浙江日報はこのほど「中国の製造業は宇宙開発に倣うべき」と題して、中国製造業の問題点に関する記事を掲載した。

 記事はまず、今回の新型ロケットの打ち上げ成功で中国の宇宙開発は新しい時代に入ったと主張し、「中国の製造業も見倣うべき」と論じた。中国では国民の生活は飛躍的に向上したものの、製造業はいまだに遅れており、消費者の需要を満たせていないからだ。続けて、中国は宇宙事業を開拓する一方で、多くの中国人が米アップル製品を並んでまで購入し、日本では家電製品を爆買いするという現象ゆえに「製造業従事者にとっては大きなプレッシャーになっている」と論じた。

 では中国製造業にはどのような問題点があるのだろうか。記事はその1つとして、「市場経済に適応した研究体制が確立されていないこと」を挙げた。多くの企業には専門の研究所がなく、科学技術機構の成果は製品化ができないのが現実だという。2つ目は、中国は海外技術を導入して自主発展するという方法を取っているが、実際には消化吸収できておらず、常に遅れた技術を導入するという悪循環になっていると指摘した。

 さらに、日本のような産業チェーンを作るシステムが構築されていないと指摘、日本企業は得意分野に特化した分業が進んでおり、政府と企業、研究機関が協力して産業チェーンを構築しているが、中国にはそのような協調機関がないのだという。

 中国の製造業が進歩していることは間違いなく、60年にわたる宇宙開発事業とその成功は、中国製造業に対して自信を与えるものだ。だが、中国では国が主導する高速鉄道や原発、宇宙開発、航空機などの分野では高い技術力を持つが、民間の今なお技術力は低いのが現状だ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)