中国メディアの中華鉄道網は26日付の記事で、中国高速鉄道が中国にもたらした誇りについて説明し、中国高速鉄道は中国が世界に誇れるブランドであり、「国家の名刺」となったと胸を張った。(イメージ写真提供:(C)Ping Han/123RF.COM)

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 中国メディアの中華鉄道網は26日付の記事で、中国高速鉄道が中国にもたらした誇りについて説明し、中国高速鉄道は中国が世界に誇れるブランドであり、「国家の名刺」となったと胸を張った。

 身近にいる優秀な人と自分を比較して、自分には何もない、あるいは価値がないとコンプレックスを感じるのは多くの人が経験したことがあるだろう。しかしこうしたコンプレックスを感じる人が努力して自分が誇れる「何か」を身に着けたとき、その「何か」はその人にとってかけがえのない財産となり、また自分の価値を証明する非常に大切なものともなるだろう。

 この例えは中国の高速鉄道に当てはまるようだ。記事は「それぞれ国家はみな自分のブランドを持っており、米国であれば航空機、ドイツであれば自動車がそうだ」と説明。しかしかつての中国について「米国ボーイングの飛行機を1機買うために、中国は8億枚ものワイシャツを売らなければならなかった」と説明。

 記事のこの説明は、中国には世界に誇れるブランド製品が何もないことにコンプレックスを感じていたことを示しており、こうしたコンプレックスに対し、「中国人にとってずっと人に言えない心の痛みだった」と形容した。

 しかし今や中国高速鉄道は「知的財産権を創出し、世界先端レベルの高速鉄道システムとなった」と主張、また2015年2月に「高速鉄路設計規範」が公布及び施行されたことは、中国高速鉄道の規格が「世界標準」になるための重要な一歩だったと指摘。従って現在、中国高速鉄道は間違いなく中国が世界に誇れるブランドであり、「国家の名刺」となったと胸を張った。

 記事のこうした説明から、高速鉄道に対する中国人の思い入れの強さがよく伝わってくる。メンツを愛する中国人の態度は自他共に認めるところだが、世界に誇れるブランドが何もなかった中国にとって、高速鉄道はまさに自国の価値を他国に証明する、いわばメンツが立つ非常に大切な製品なのだろう。

 インドネシア・ジャワ島の高速鉄道計画で、なりふり構わぬ姿勢で破格の条件を提示し、マレーシアのクアラルンプールとシンガポールを結ぶ高速鉄道建設計画の受注競争でも、中国が全力を挙げて受注を獲りに来ているのはこうした動機も関係しているに違いない。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:(C)Ping Han/123RF.COM)