【日本代表プレビュー】リオ五輪前最後の国内戦

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▽8月に開催されるリオ・デ・ジャネイロ五輪に臨むU-23日本代表は、29日に五輪前最後となる国内での試合を迎える。対戦相手は、同じく五輪に出場するU-23南アフリカ代表だ。

▽日本はグループステージで同じアフリカ勢のU-23ナイジェリア代表と同居。今大会の優勝候補であり、この世代の最強チームとも言える。そんなナイジェリアを想定した今回の対戦。選手にとっては最終選考の場でもあり、国内で最後の強化試合ということで結果も求められる。

◆仮想ナイジェリア

▽今回来日した南アフリカのメンバーは、全員が国内でプレーする選手となっている。中には、オランダの名門・アヤックスのフランチャイズクラブである、アヤックス・ケープタウンでプレーする選手もいる。実力のほどは定かではないが、2度目の五輪出場を決めたチームであることを考えれば、手強い相手になるだろう。

▽しかし、長距離移動と慣れない環境でもあるため、その辺りのアドバンテージは日本にある。相手が難しい状況の時にしっかりと差を見せつけられるのか。

▽また南アフリカは、アフリカ人特有の身体の柔らかさやリーチの長さなど、高い身体能力を誇るチーム。「何をしてくるのか分からないような前線の突進力がある」と手倉森誠監督が前日会見で警戒したように、日本の予測を上回ることを繰り出す可能性があるチームだ。ピッチに立った選手には、イメージとのズレをしっかりと察知し、対応力を見せてもらいたい。

◆最終選考の場

▽今回の南アフリカ戦には21名の選手が選ばれている。しかし、五輪に臨むのは18名。今回招集されていないオーバーエイジ枠のDF塩谷司(サンフレッチェ広島)、DF藤春廣輝(ガンバ大阪)、FW興梠慎三(浦和レッズ)の3名を考慮すると、6名が五輪メンバーから外れることとなる。

▽さらに、海外でプレーするFW南野拓実(ザルツブルク)やFW久保裕也(ヤング・ボーイズ)、DFファン・ウェルメスケルケン際(ドルトレヒト)は招集外となっており、ケガからの復帰が待たれるDF岩波拓也(ヴィッセル神戸)も招集されていない。つまり、6名以上は五輪に臨めないこととなるため、当落線上の選手は自身のアピールも必要となる。

◆気持ちを一つに一体感を持って

▽厳しいメンバー争いが想定される中、手倉森監督は「託す人と託される人」という表現を使って選手たちに話をしたと明かした。「このメンバーは、自分のアピール以上に、この世代のアピールをやってくれるグループ。だからこそ、谷間の世代と言われながらもチャンピオンになることができた」と語り、チームとしての完成度の高さには自信を持っていることも伺える。

▽メンバー選考という難しい状況でありながら、チームとして仲間を信じて上を目指す。まさにこの世代を表しているようにも感じる。その中でも、全員が結果を残すためにプレーしていることを、今回の南アフリカ戦では見せてもらいたい。五輪まで残された期間は約1カ月。最後の国内戦となるU-23南アフリカ代表戦は、今夜19時30分キックオフ予定だ。