梅雨から夏に流行する細菌性胃腸炎に注意

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嘔吐や下痢といった症状が続く胃腸風邪。医師に「お腹の風邪ですね」なんて言われることもあります。お腹が風邪をひくと胃腸風邪なの?咳や鼻水が出る上気道炎よりツラいこともある胃腸風邪の原因や症状、対処法についてご紹介します。

■ 胃腸風邪は二通りある

一般的な風邪は鼻や喉がウイルス感染した上気道炎のことをいいます。これに対し胃腸風邪とは、胃腸が「ウイルス」に感染した場合と「細菌」に感染した場合の二通りがあります。ウイルス性胃腸炎は秋から冬に多く、細菌性胃腸炎は梅雨時期から夏に流行します。

◎ ウイルス性胃腸炎の場合

・ノロウイルス……秋から冬にかけて感染が増える。牡蠣などの二枚貝からの感染も多い。感染力はとても強くアルコールでも除去できない。嘔吐・下痢・腹痛が主な症状。
・ロタウイルス……乳幼児からの感染が多い。白い便が出ることもある。最初に高熱が出て、そのあとに嘔吐や下痢を発症する場合が多い。

◎ 細菌性胃腸炎の場合

・サルモネラ菌……主に鶏卵や鶏肉から感染する。嘔吐・腹痛・下痢・発熱が主な症状。
・腸炎ビブリオ……主に魚介類から感染する。腹痛・下痢が主な症状で、血便が出ることもある。
・カンピロバクター……肉や井戸水から感染する。子供のほうが感染しやすい。下痢・腹痛・発熱・悪寒などの症状が出る。
・病原性大腸菌……もともと人の腸に存在する菌だが、強い毒素を持って腸炎を引き起こすもの。発症した患者の菌が手などから経口感染する。出血性大腸菌O157などが有名。腹痛・下痢・血便の症状が起こる

■ 細菌性胃腸炎には抗生剤が効く

ウイルスは薬で死滅しないので、ウイルス性の胃腸炎にかかった場合はウイルスが排出されるまで頑張るしかありません。下痢止めは使わず、便や嘔吐でウイルスを排出してしまいます。排出物からウイルス感染するので絶対に素手では触らず、塩素系漂白剤を薄めたもので除菌します。細菌性胃腸炎は抗菌剤が効くので、重症化しないように処方されることもあります。いずれも自己判断は危険なので、内科か消化器科を受診しましょう。下痢や嘔吐が酷い場合は、点滴で水分や栄養を摂ることもあります。脱水症状にならないように、経口補水液や塩をひとつまみ入れた白湯で水分をこまめに補給することが大切。胃腸を刺激すると下痢や吐き気につながるので、水分も食事(ゼリーなど)も常温が良いですよ。

■ 一週間は除菌を!

ウイルスは、症状が楽になっても一週間程度は排出が続くこともあります。その間に感染させることもあるので、一週間は除菌を続けましょう。細菌性胃腸炎にならないためには、新鮮な食材と清潔な調理器具を使用することが予防策です。

(著:nanapiユーザー・カラダにキク「サプリ」 編集:nanapi編集部)