栄養士が教える!「女性ホルモンのバランスを整える」旬の食材3つ

写真拡大

女性の身体は、エストロゲンとプロゲステロンという2つの女性ホルモンの影響を大きく受けています。

これらが過剰でも少なすぎても良くなく、バランスが重要です。このホルモンバランスが乱れると、生理不順や生理痛、PMS(月経前症候群)や肌トラブルの原因にも。

そこで今回は、管理栄養士の筆者が、ホルモンバランスを整えるのに役立つ旬の食材を3つご紹介します。

■1:枝豆

女性ホルモンと構造が似ていて、不足した女性ホルモンを補ってくれる働きのある大豆イソフラボン。

大豆といえば、納豆や豆腐の印象が強いですが、枝豆は大豆が完熟していない状態のなので、しっかり大豆イソフラボンを含んでいます。

ビールに良く合い、どんな居酒屋でもメニューに置いてあるので手軽にとれるのも良いところ。同時にビタミンCや食物繊維もしっかり補給できます。

■2:かぼちゃ

かぼちゃの収穫のピークは夏。かぼちゃは非常に栄養価が高く、ビタミン、ミネラル、食物繊維をまんべんなく含んでいます。

その中でも、エストロゲンの代謝に関わるビタミンB6やプロゲステロンの材料になるビタミンEを多く含むなど、女性ホルモンの分泌を促す効果が期待できる食材。

今が旬の時期なので価格も安く、手に入りやすいので、日々の食生活に活用しましょう。

■3:うなぎ

昔から夏バテに良いとされ、土用丑の日のうなぎは夏の風物詩にもなっていますね。そんなうなぎも栄養満点の食材です。

かぼちゃのところで挙げたビタミンB6とビタミンEをたっぷり含んでいるだけでなく、たんぱく質の供給源としても重要です。

そもそもホルモンはたんぱく質が材料となって作られるので、たんぱく質が不足すると女性ホルモンの作られる量も減ってしまいます。

特にこれから暑くなってくるとあっさりした食べ物を求めがちで、肉や魚などのたんぱく質を敬遠しがちになってしまうので、意識して補うことが重要です。

いかがでしたか? 女性ホルモンの乱れは、体調に影響が出たり美容面の問題を抱えたりするだけでなく、慢性化すると女性特有の病気にもつながる可能性があります。

日頃の食事からも女性ホルモンバランスを整えていくようにしましょう。

【筆者略歴】

※ 圓尾和紀 ・・・ 管理栄養士。総合病院勤務を経て予防医療を志し、独立。和食素晴らしさを伝える活動と、“不自然な食べもの”にあふれた環境で、定期的に身体をリセットする目的からファスティングを取り入れた生活の提案を行う。カラダヨロコブログ。

【画像】

※ Anna Pustynnikova / PIXTA