アレルギー、肥満、糖尿病、がん、老化、うつ病にまで効果あり!?

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執筆:Mocosuku編集部


昨今、腸内フローラの働きに関して驚くべき効能が分かり、注目を集めました。
それぞれの腸内細菌が作る物質にはアレルギーや肥満、糖尿病、がん、老化、うつ病に効果が期待される一方で、女性の誰もが関心を持つ美容についても、深い関係があることが明らかになってきました。

肥満や老化を防ぐ「腸の細菌叢=腸内フローラ」は、私たちの身体に、また人類の未来に、どのような影響をもたらすというのでしょうか?
改めて確認してみましょう。

腸内フローラの働きに :肥満の原因にも!

腸内細菌の研究でその名を知らしめるアメリカ・ワシントン大学の研究室。
マウスに肥満の人の腸内細菌と痩せた人の腸内細菌を移植したところ、痩せた人の腸内細菌が移植されたマウスはそのままでしたが、肥満の人の腸内細菌が移植されたマウスは脂肪量が増えて太ってしまったという研究結果を発表しました。

肥満の人の腸内を調べると、余分な脂肪の取り込みを防ぎ、また脂肪を燃焼させる短鎖脂肪酸を出す「バクテロイデス」という腸内細菌が少ないことがわかりました。

腸内フローラはダイエットにかかわる、全身の代謝の調整にも深く関係していたのです。

シワに効果があるといわれる腸内物質「エクオール」

日本にある大学の研究所では、腸内細菌が作る物質が肌の老化防止に効くことを実証しました。

その物質こそ、女性ホルモンのエストロゲンとよく似た働きをすることで知られている「エクオール」です。腸内細菌のエクオール産生菌が、摂取した大豆イソフラボンをエクオールという物質に変えてくれます。

同大学が更年期の女性にエクオールを投薬したところ、顔のシワが浅くなる効果がみられたのです。
肌のハリを維持するコラーゲンの生成ができたことによる効果だと考えられています。

シワが浅くなるほかに、更年期特有の顔のほてりや骨密度の低下を防ぐ力もあるとして、大変注目されています。今後、広く活用される日もそう遠くないかもしれません。

腸内フローラを整えるには食事が重要

食生活、生活習慣、ストレスなどによって腸内フローラのバランスが崩れがちな現代。
腸内フローラの乱れは、肌荒れや便秘、体調不良などさまざまな症状を引き起こす原因となります。

腸内フローラを整えるには、まず食事が大切になってきます。一般的に野菜・豆類などの食物繊維や、納豆や味噌などの発酵食品は善玉菌のエサになるので良いと言われています。

しかし、いくら良いからといってそればかり食べていても腸内フローラのバランスは整いません。たくさんの種類の細菌が元気でいるためには、肉・魚・野菜・乳製品・炭水化物などをバランスよく摂取していくことこそ重要だといえます。

健康のためによく言われる❝1日30品目❞を目安にし、これを続けることで腸内フローラは劇的に変化していくはずなのです。

まずは、自分の腸内フローラを知る「腸活」からスタート

私たちに個性があるように、腸内フローラも人それぞれ違います。

Aという細菌がいる腸内フローラをもつ人もいれば、いない腸内フローラの人もいます。
どんな細菌がいるのか、気になる人は腸内フローラ(細菌状況)を調べてみることも可能です。

採取した便から6種類の腸内細菌のバランスを教えてくれるので、腸内環境改善の目安として、一度調べてみるのもいいかもしれません。

健康を維持するために欠かせない「腸内フローラ」。
改善して、腸内細菌と上手に付き合うことで、全ての疾患から身を守るということが可能になるのかもしれません。