28日、韓国メディアによると、韓国の朴槿恵大統領は27日、大統領府首席秘書官会議で「南ベトナムの崩壊」に言及した。これについて、韓国内では「ベトナムとの外交摩擦を引き起こす可能性があり、不適切だ」などと指摘する声が出ている。写真はベトナム。

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2016年6月28日、韓国・ノーカットニュースによると、韓国の朴槿恵(パク・クネ)大統領は27日、大統領府首席秘書官会議で「南ベトナムの崩壊」に言及した。これについて、韓国内では「ベトナムとの外交摩擦を引き起こす可能性があり、不適切だ」などと指摘する声が出ている。

朴大統領は会議中、北朝鮮による核・ミサイル挑発について、「国家が危機に直面した時、最も恐ろしいものは内部の分裂と無関心。南ベトナムが崩壊した時も、内部の分裂と無関心が大きな原因だった。今、韓国の分裂を狙い、北朝鮮を擁護する勢力をけん制しなければならない」などと述べた。

朴大統領の発言について、韓国メディアは「崩壊させた側を否定する印象を与える可能性があり、ベトナムへの配慮に欠ける。ベトナムが韓国にとって、第4位の貿易相手国、第3位の投資対象国、自由貿易協定(FTA)締結国である点などを考慮しても、朴大統領の発言の妥当性には疑問が残る」と指摘している。

国会の関係者は、「『統一を成し遂げた』ではなく、『一部が崩壊した』と言うと、ベトナムが『正統性を否定された』と感じる可能性がある」と懸念を示した。また、朴大統領の発言の背景には「70年代式の反共主義の世界観」が作用しているという指摘もある。南ベトナムは朴正煕(パク・チョンヒ)維新独裁時代に崩壊し、当時の大統領特別談話には、「政府軍(南ベトナム)が共産軍より優勢だったにもかかわらず敗戦したのは、国論統一や一致団結ができなかったため」と記載された。朴大統領は当時、母親の死亡により「ファーストレディ」の務めを果たしていた。

龍仁大学のチェ教授は、「発言の趣旨は明らかに、『全国民が一丸となって北朝鮮の挑発に立ち向かおう』というものだが、その意図に反して不必要な外交摩擦を引き起こす可能性がある。過去の冷戦的思考が生み出した『南ベトナム崩壊』という用語は、現在の韓国・ベトナム関係を反映できていない」と指摘した。

これについて、韓国のネットユーザーはさまざまなコメントを寄せた。

「知識のない指導者の限界」
「これが朴大統領の目指す『創造経済』?大切な貿易相手国との関係を終わらせ、国の経済を台無しにすることが?」

「南ベトナムの崩壊は、武器を売って金を稼ぐ不正があったことも原因の一つ」
「今の韓国軍と官僚らの腐敗レベルは、当時の南ベトナムと同じ」
「国民のために、今後は会議中の発言を控えてほしい。朴大統領の発言や行動は国の発展の障害になっている」

「朴大統領の頭の中は70年代のまま…」
「ベトナムに進出した韓国企業をつぶすつもり?」
「わざわざベトナムの話を出す必要がない」(翻訳・編集/堂本)