日本の電車で、特にラッシュの時間帯に大きな問題となっているのが、痴漢だ。実際に被害に遭い心の傷を負う人がいる一方で、冤罪の事例も起きている。羞恥心などから、被害者がすぐに声をあげにくい、という点も犯罪を起きやすくしている。(イメージ写真提供:(C)Fabio Formaggio/123RF)

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 日本の電車で、特にラッシュの時間帯に大きな問題となっているのが、痴漢だ。実際に被害に遭い心の傷を負う人がいる一方で、冤罪の事例も起きている。羞恥心などから、被害者がすぐに声をあげにくい、という点も犯罪を起きやすくしている。

 中国メディア・鳳凰網は26日、日本ならではと言えそうな痴漢防止アプリが開発されたとする記事を掲載した。記事は「電車での痴漢事件は後を絶たないが、多くの被害者が声を飲み込んで耐えているのが現状だ」と紹介したうえで、このような状況の人を救うアプリが登場したと伝えた。

 アプリの内容について、現在痴漢の被害を受けている人が救助の信号を発するものであると説明。その特徴として、通信範囲が10メートル程度のブルートゥース(Bluetooth)を採用したことで、被害者の周囲にいる乗客のみに音声なしで知らせることができる点、発信者のプライバシーや、冤罪の可能性を考慮し、さらに誰が発信したかが分からないようになっている点を挙げた。

 そして、「冷淡な社会においても、多くの人の心にはなおも良心や正義感が潜んでいると信じている。これを機に周囲の人の注意や関心を引くことが出来れば」と開発者がコメントしていることを紹介した。

 周囲の乗客に痴漢事案の発生を知らせて、「痴漢がいる」というムードを作ることにより、さらなる痴漢行為の抑止を図るというアイデアは、いかにも「空気」を重んじる日本といった感じである。そして、恐怖と羞恥心により声が出せない被害者が多い、という点についても中国人は「日本人らしいな」と感じるかもしれない。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:(C)Fabio Formaggio/123RF)