雑草魂で世界一を目指したランドスケープデザイナー【インタビュー】

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困難な状況にもかかわらず、ヒロインが持ち前の"雑草魂"ではい上がり、成功をおさめていくサクセスストーリーはよくありますが、この"雑草魂"という言葉にぴったりな映画が7月2日(土)から公開されます。それが映画『フラワーショウ!』です。
実話にもとづくサクセス・エンターテインメント
© 2014 Crow's Nest Productions
アイルランドの田舎で育ったメアリーは、野草を愛し、いつかは自然をいかした庭をデザインし、世の中に送り出すことを夢みていました。
念願叶い、有名ガーデンデザイナーのアシスタントになったものの、毎晩遅くまで働かされ、挙げ句の果てにメアリーのデザインまで盗まれてしまい、居場所もなく落ちこむ日々......。ついにクビまで言いわたされてしまいます。
それでもあきらめきれないメアリーは、世界中の注目が集まる「チェルシー・フラワーショー」に出場し、金メダルを獲る! という夢のために奮闘。果たしてメアリーは、世界一美しい庭をつくり出すことができるのか?
ライバルは、チャールズ皇太子!

© 2014 Crow's Nest Productions
ロンドンのチェルシーで開催される「チェルシー・フラワーショー」は、100年以上の歴史を誇る世界でもっとも権限のあるガーデニング&フラワーショー。エリザベス女王が総裁をつとめる英国王立園芸協会が主催し、チャールズ皇太子をはじめとする王室関係者や多くの著名人が訪れることでも有名です。そんな世界的な祭典にコネもお金も知名度もないメアリーが挑むのですから一筋縄ではいきません。
わずか8枠に殺到した2,000人の応募者の中から見事に合格したメアリー。彼女が「チェルシー・フラワーショー」でつくった庭とは、豪華絢爛なお花ではなく、なんと雑草! 雑草とサンザシの木だけという型破りなアプローチで挑んだのです。
英国式のバラを多用したものではなく、自然に生えてくる雑草をいかしたデザインは「チェルシー・フラワーショー」100年の歴史をくつがえし、見事に金賞を受賞しました。
人と自然が共存できる庭づくりを

ガーデニング世界大会の歴史をぬり替えた女性メアリーのモデルとなったのが、いまでは世界で10本の指に入るランドスケープデザイナーのメアリー・レイノルズさん。
彼女は「チェルシー・フラワーショー」への初エントリーで金賞を受賞。アイルランド人としてはじめての受賞であり、当時の歴代最年少受賞記録を樹立しました。その翌年には英国政府より依頼を受け、ロンドンのキュー王立植物園の野生庭園の設計を手がけました。常に"人と自然との共存"をテーマに庭づくりを続けているメアリーさんに、今回お話を伺うことができました。
Brigits Garden Pond
映画についてはもちろん、彼女のライフスタイルなどいろいろとお聞きしたい! と思っていたのですが、部屋に入るやいなやメアリーさんのあり余るほどのハッピーオーラを目の当たりにし、「なぜそんなに一瞬で周りの人を幸せにするような笑顔をお持ちなのですか?」と思わず聞いてしまいました。
「それは本当によく言われるんです。自然のエネルギーと触れ合っているから、ナチュラルにそうなってしまうのかもしれません。自然や大地は人を幸せにするものだから。それに私は会う人をありのままで受け入れるので、自分を作る必要がないんです。それもまた自然体でいられる秘訣のひとつですね。」
自然の役に立ちたいという思い
Martina Regan
幼い頃から自然と繋がり守り、自然をかつてのような健康な状態に戻そう! という思いが強かったというメアリーさん。困難な状況にもかかわらず「チェルシー・フラワーショー」で前代未聞の庭をつくり上げることができたのは、それらがモチベーションとなっていたからだと言えそうです。いまは自然や大地とどう向き合っているのでしょうか。