英国が国民投票で欧州連合(EU)からの離脱を選択したことに対し、世界で懸念が高まっている。日本では特に経済面への影響が懸念されているが、中国メディアの参考消息はこのほど、米メディアなどの報道を引用し、英国のEU離脱による最大の受益者は中国となる可能性があると伝えた。(イメージ写真提供:123RF)

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 英国が国民投票で欧州連合(EU)からの離脱を選択したことに対し、世界で懸念が高まっている。日本では特に経済面への影響が懸念されているが、中国メディアの参考消息はこのほど、米メディアなどの報道を引用し、英国のEU離脱による最大の受益者は中国となる可能性があると伝えた。

 記事は、米メディアの報道を引用し、英国のEU離脱は短期的に見れば中国の輸出にとってマイナスとなる可能性があるとしながらも、長期的にみれば中国の経済および政治面での利益につながる可能性があると指摘。EUが団結しても中国経済との競争は難しいのに、ほころびが出始めたEUにとって中国経済と対抗するのはもはや難しいとの見方を示した。

 さらに、英国のEU離脱よりも深刻な問題は「中国と英国の関係にある」と指摘し、英国はEU外部との貿易強化を望む可能性があるとし、そうなれば英中は今後さらに接近することになるはずと主張。EUを離脱することによって英国は中国と独自の内容で貿易協定を結ぶことができるようになると論じた。

 英中は13年、中国と通貨スワップ協定を締結、英国はG7のなかで最初に中国と通貨スワップを結んだ国となった。さらに14年には英国が人民元建て国債を発行したほか、中国が主導するアジアインフラ投資銀行に西側諸国として最初に加盟を表明したのも英国だった。

 英国と中国は近年、経済面の協力を強化してきたことがよく分かるが、中国メディアの新華社は26日、英国がEUを離脱し、EUという後ろ盾がなくなることで中国との経済面の協力強化につながるとの見方を示した。一方で、英国がEUを離脱することでロンドンの国際金融センターとしての地位は「揺らぐ」ことになるとし、その意味では人民元の国際化に対して悪影響だと論じた。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)