中国メディアの和訊網は26日、マレーシアのクアラルンプールとシンガポールを結ぶ高速鉄道建設計画の受注競争において、中国が勝利を手にするためには「価格競争力だけは足りない」と論じる記事を掲載した。(イメージ写真提供:(C)Ping Han/123RF.COM)

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 中国メディアの和訊網は26日、マレーシアのクアラルンプールとシンガポールを結ぶ高速鉄道建設計画の受注競争において、中国が勝利を手にするためには「価格競争力だけは足りない」と論じる記事を掲載した。

 今回の高速鉄道建設プロジェクトの受注競争について、記事は「インドネシア・ジャワ島の計画よりもさらに注力して取り組むべきだ」と主張、その理由は「政治また社会環境を含む条件がインドネシアと比べて良好で、経済効果もさらに高い」からであると指摘した。

 しかし中国が受注競争に勝つためには「価格優位だけでは足らない」と記事は説明。むしろ「価格競争力と共に、融資方法、技術移転、製造の現地化などの点でも優勢を保ち、そしてシンガポールとマレーシアの痛点を探し出すことによって勝ちに行かなければれならない」と主張した。

 記事が「痛点」という言葉で表現しているのは、国家が持つ問題点のことだ。例えば中国であれば食品安全問題が大きな痛点であるといえる。つまり「シンガポールとマレーシアの痛点を探し出す」ということは、両国がかかえる問題を探し出し、中国が差し伸べることができる政治的・経済的な援助を提案、それによって受注競争における優位性を確保するという意味であろう。

 こうした記事の見解から、今回の高速鉄道計画に対する中国の大きな意気込みがよく伝わってくる。様々なプロスポーツにおいて落とせない試合というのがあるが、自国を中心とした経済圏を構築することを目指す中国にとって、このプロジェクトは絶対に負けられない一戦なのだろう。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:(C)Ping Han/123RF.COM)