成長続けるU-23日本代表、国内ラストマッチとなるキリンチャレンジカップで南アフリカと激突

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 いつしか、勝てない世代と呼ばれていた――。12年11月のAFC U-19選手権、14年1月のAFC U-22選手権はいずれもベスト8で姿を消し、さらに15年夏以降は強化試合でも勝ち切れない時期が続いた。その結果、手倉森誠監督率いるチームは「なかなか勝てないと言われてきた」「あまり勝てないと評価されていると思う」と選手が語ったように、周囲からは厳しい目で見られるようになっていた。

 当然、最終目標となる世界大会出場を懸けた今年1月のAFC U-23選手権での下馬評も決して高くはなく、さらに先輩たちがつないできた“5大会連続出場”という見えないプレッシャーものしかかっていた。しかし、逆境に立たされた選手たちは、悔しさをパワーへと変えて劇的な勝ち上がりを披露する。

 3連勝で突破したグループリーグではターンオーバーを採用して登録メンバー23名中22名の選手をピッチへ送り込み、日替わりヒーローが生まれた。完全に勢いに乗ると、これまで幾度となく苦杯を舐めさせられた“鬼門”の準々決勝では延長戦までもつれ込む激闘を制し、準決勝では過去2戦2敗と苦しめられた“因縁の相手”イラクを後半アディショナルタイムの一撃で撃破。そして、決勝の“ライバル”韓国戦では2点のビハインドを背負いながらも一気の3得点を奪って大逆転勝利を収めた。

 だれもが評価を覆そうと全身全霊を懸けて戦い、試合を重ねるごとに自信を手に入れ、チームの一体感は今まで以上に高まっていく。勝てない世代と呼ばれていたチームは凄まじい勢いで成長を遂げ、世界大会への出場権を獲得するだけでなく、アジアの頂点にまで辿り着いた。

 あの激闘から約5か月。チームは世界大会前、国内ラストマッチとなるキリンチャレンジカップ2016でU-23南アフリカ代表と対戦する。

 最終予選後、指揮官は「アジアナンバーワンとしての自覚と責任が生まれれば、まだまだこれではいけないと思える。ますます成長したくなる結果になったと思う」と選手のさらなる成長に期待を寄せていた。果たして、若き侍たちはどのように成長した姿を見せてくれるのだろうか。キックオフは29日午後7時半。舞台は長野県の松本平広域公園総合球技場「アルウィン」だ。

★キリンではU-23日本代表への応援メッセージを募集中です。ツイッターでハッシュタグ「#キリンU23応援」をつけて投稿してください。集められたメッセージはオリジナルの応援旗に書き写され、キリンチャレンジカップ2016の試合当日、U-23日本代表のロッカールームへ届けられます。詳しくはこちらから。