英国で欧州連合(EU)からの離脱が国民投票で決まったことで、世界の金融市場が大きく動揺している。6月24日、世界では株価が急落し、株式市場では約2兆1000億ドル(約215兆円)が失われた。(イメージ写真提供:123RF)

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 英国で欧州連合(EU)からの離脱が国民投票で決まったことで、世界の金融市場が大きく動揺している。6月24日、世界では株価が急落し、株式市場では約2兆1000億ドル(約215兆円)が失われた。

 一方、韓国メディアの亜洲経済の中国語電子版はこのほど、韓国は英国のEU離脱によって被る損失よりも得る利益のほうが大きい可能性があることを伝えている。

 記事は、韓国金融監督院の統計を引用し、韓国に投資している英国マネーは外国人投資家全体の8.4%とどまることを指摘。さらに、債券市場でも同様だと指摘し、韓国の金融市場における英国マネーは短期投資が中心であるため、英国のEU離脱によって韓国株が大きく売られる可能性は小さいことを指摘した。

 続けて、韓国の免税事業者からは英国のEU離脱が利益につながるとの目論見の声が上がっていることを紹介し、その理由は「円高」にあると紹介。韓国のインバウンド業界において、中国人旅行客を奪い合う日本は競合相手であることを指摘する一方で、安全資産とされる円が大きく買われたことで円高が進行し、日本のインバウンドにとって逆風が吹いていることを紹介した。

 記事が指摘しているとおり、日本は英国のEU離脱を背景とした円高で間接的に大きな影響を受ける可能性がある。円高はインバウンド業界にとって逆風となるだけでなく、日本の輸出にとってもマイナスだ。韓国はすでに英国との自由貿易協定(FTA)締結に向けて検討を始めているとの報道もあり、日本もすみやかな対策が求められる。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)