25日、韓国でエアコンの室外機を修理していた40代の作業員が転落し死亡する事故が起こったが、作業員がヘルメットなどの安全装備をしないまま3階外壁での危険な作業を行っていたことが判明した。写真は韓国。

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2016年6月25日、韓国・MBCテレビなどによると、韓国でエアコンの室外機を修理していた40代の作業員が転落し死亡する事故が起こったが、作業員がヘルメットなどの安全装備をしないまま3階外壁での危険な作業を行っていたことが判明した。

23日午後2時ごろ、ソウル市内のマンションでエアコン室外機の点検・修理をしていた42歳のチンさんが、鉄製の手すりや室外機もろとも8メートル下の地面に落下し、病院に運ばれたものの死亡した。チンさんはサムスン電子サービスの下請け業者の社員だったが、安全装備をしないまま1人で修理作業を行っていた。

MBCは事故の背景に、下請け企業職員の過酷な勤務実態があると指摘している。チンさんが勤務していた業者の場合、修理技師の基本月給は60件の修理で130万ウォン(約11万2000円)、それ以上は1件当たり7000〜4万5000ウォン(約600〜3900円)程度の追加手当が支給される仕組みだ。作業員らは少しでも多くの件数を請け負おうとして常に時間に追われ、安全装備を整えるのに時間を費やすことを避ける傾向があるという。チンさんはこの日、妻が持たせてくれた弁当を食べる間もないまま作業を続けていた。

事故を受け、韓国のネットユーザーから多数のコメントが寄せられている。

「作業員の給料は安いのに、修理代金は基本5万ウォン(約4300円)。その上に部品代が数千ウォンずつかかる」
「客も無理に修理を催促するのはやめよう。何時間、あるいは何日かの暑さを我慢できないことが、この人たちを危険にさらすことになる」
「いまだに人間が部品扱いされている」

「安全のための道具を着けていなかったのではなく、もともと会社から持たされてなかったんじゃないかな。怪しい」
「ひどい世の中だ。持てる者だけが遊び回ってやたら金を稼いで…」
「月130万ウォンでは最低時給よりも低いはず。いくら何でもこれはない」

「この社会はまともじゃない」
「サムスンのエアコンはしょっちゅう故障してばかり。メーカーも製品も問題だ」
「遺族がこれからどう暮らしていくのか心配」
「持たざる者が韓国で生きていくのは本当につらい」(翻訳・編集/吉金)