中国での外食産業と言えば、ホテルなどの高級レストランか、もしくは町の大衆食堂が主流だった。しかし最近は、日本のファミリーレストランのように比較的清潔で敷居の低いレストランチェーンも増えつつある。(イメージ写真提供:123RF)

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 中国での外食産業と言えば、ホテルなどの高級レストランか、もしくは町の大衆食堂が主流だった。しかし最近は、日本のファミリーレストランのように比較的清潔で敷居の低いレストランチェーンも増えつつある。

 今後、中国の外食産業はどのように発展していくのだろうか。中国メディアの科創は日本の外食産業の状況を考察し、中国の外食産業成功のための提案を行っている。

 記事はまず、日本の外食産業発展の歴史を紹介。1970年代の「発展期」、1980年代の「調整と成熟期」、1990年代以降の「安定期」に分けて紹介したうえで、現在の日本では小さな厨房で多くのメニューを提供していることや、チェーン店で一定の味を提供するための基準、店舗を小さくすることで土地の賃料を安く抑えつつも、客の回転数を上げることで利益率を高める事例が多く見られることを紹介した。

 さらに、日本の外食産業は競争が激しいため、提供するメニューの徹底的な管理や新メニューの開発が非常に優れていると指摘したほか、外食チェーンを展開する企業は消費者離れが起きるリスクに向け、常に新しい業態に取り組むなどのリスク分散を行っていると指摘し、競争激化によって淘汰が始まった中国の外食産業にとって参考にすべき事例は多いと論じた。

 また記事は、中国の外食産業を圧倒的にリードしている日本から学ぶべき最たるものは「セントラルキッチン方式」だと主張。セントラルキッチン方式とは提供する料理を工場などで一括して一定の水準まで作っておき、それを店舗で加熱、盛り付けなどして提供する方式だ。日本の外食チェーンではごく一般的な方式だが、中国の場合は外資系のチェーン店でない限り店舗によって味がまちまちなのが現実だ。セントラルキッチン方式を採用することで人件費の削減や商品コストの削減、品質の維持につなげることができると主張、日本の成功事例から学ぶべきであると論じた。

 日本の大手外食チェーンはセントラルキッチンだけでなく、素材の調達や流通に至るまで自社で管理している。その結果、安全、安心を提供しようとしているのである。記事はコスト削減の為にセントラルキッチン導入を提案しているが、中国は安心や安全といった分野にも目を向けることが必要ではないだろうか。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)