たちまち株価4倍になったあの銘柄に学ぶ、 下げ相場で有望銘柄を探す方法とは? 円高局面における銘柄探しのポイントも紹介!

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1ドル=110円を割り込むほどの円高の影響もあり、日本株は調整が続いている。こうした局面で安くなっている株をしっかり買っていくのが株式投資の王道だ。現状の下げをチャンスに変える銘柄の選び方と買いタイミングを教えよう。人気株の増収増益の評価マップも銘柄選びの参考に。

今期の増収増益を阻む最大の敵は円高、
営業利益ではなく経常利益に注目せよ!

 今期の日本株全体の会社予想を見ると、営業利益も経常利益も減益予想となっている。どちらも減益だから、どっちを見ても同じことかと言えば、そうではない。というのも、今期の会社予想に最も大きな影響を与えそうなのが為替だからだ。

 では、営業利益と経常利益について、為替はどのように関係してくるのだろうか。

 営業利益には為替の変動の影響は加味されておらず、その営業利益に為替の損益を加算したのが経常利益となるのだ。これを外需株を例に説明すると、為替が想定よりも円高に振れても、営業利益は変わらないが、経常利益は為替差損の発生で減少してしまうのだ。つまり、為替を意識するなら営業利益ではなく経常利益を重視するのが賢明なのだ。

 もちろん、日本企業の多くは為替により下方修正とならないように、外需株は円高寄りの想定為替レートで、内需株は円安寄りの想定為替レートで予想を出している。こうした中で、本当に増収増益予想の企業はあるのだろうか。

「日本企業全体では、今期は減益となる見通しですが、そうした中でも2ケタ増益を見込む企業もたくさんあります。しかも、そうした予想にもかかわらず、株価がまったく反応していない株もあるのです。これは、まだ投資家に注目されていないためですが、今後、年初来高値などの節目の株価を超えることで注目が集まり、大きな上昇が始まる可能性を秘めています」(楽天証券経済研究所の土信田雅之さん)

 象印マホービン(7965)の株価の推移を見てみよう。2014年の前半時点から好業績の予想だったものの、株価はまったく反応せず放置された状態だった。しかし、6月末の上昇をきっかけに、株価は右肩上がりとなり、ここに来てついに急騰。株価は約2年で4倍となった。

 一方で、業績の質の見極めが重要と指摘するのが、ニッセイ基礎研究所の井出真吾さんだ。

 「日本企業のコスト削減はかなり進んでいて、さらに利益率を上げるのは厳しい。重要なのは売上高が伸びているかどうか。加えて過去に下方修正を繰り返していないかどうかです」

業績好調が続くのはやっぱり内需株、
一方で減益予想の外需株の買い方とは?

 実際に会社予想が伸びているのは、ローソン(2651)、NTTドコモ(9437)、積水ハウス(1928)、エムスリー(2413)、スタートトゥデイ(3092)などの内需株だ。

 一方で円高リスクの高い外需株は買えないのか。図からもわかるように、トヨタ自動車(7203)やファナック(6954)、コマツ(6301)などの外需株の今期予想は大幅減益となっている。しかし、UBS証券の居林通さんは次のように語る。

 「日本株が軟調だったのは、円高に加え、日銀に対する失望感と企業収益の伸びの鈍化です。大方の悪材料が出尽くした中で、外需株には投資チャンスも。また外需株には、想定為替レートが1ドル=105〜110円の企業が多く、仮に107円程度の円高で収まれば、期待値が低い分、外国人投資家の見直し買いも期待できます」

 ところで、6月21日発売のダイヤモンド・ザイ8月号には、出揃った3月決算企業の最新の会社予想を徹底分析して買いの株を探した「鉄板お宝株のランキング&賢い買い方」と3カ月に一度の人気企画「人気株500の激辛診断」が載っている。

 その他、以下の記事なども掲載している。
◆「プロ70人のこの先1年間の日本株の高値&安値」
◆「上場全3620銘柄の最新理論株価」
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