初回の対談相手は、多くのファッション誌の占い特集で活躍されている、占い師のアイビー茜さん。今年の新春放送では、占い界のグランプリを決める『THE的中王2016』に出演し、見事優勝。同じく新春放送、フジテレビ・ノンストップ!で紹介され、現在も話題沸騰中の『ルナモンスター占い』の生みの親でもある彼女。人気・実力を兼ね備え、若い人材が少ない占い業界で独り勝ちしている強い女性です。

就活全滅後、いきなりフリーランスの占い師に

小沢あやさん(以下、小沢):占い師という職業って、謎が多いですよね。老婆に弟子入り、みたいなのを想像していました。若い女性がいきなり飛び込めるような業界ではないイメージですが、占いを学ぶきっかけは何だったんですか?

アイビー茜さん(以下、アイビー):7歳の時に通っていた油絵教室に、タロット占いの本があったんです。絵が綺麗だなと思って、両親にタロットカードを買ってもらって。友達もいなかったので、ひたすら一人で勉強して。

小沢:7歳で今の道は決まっていたんですね! 大学で経済学部に進学したのはなぜだったんでしょう。

アイビー:親が厳しくて、やむをえずなんです。東京に憧れていたので、上京するために大学進学しました。就活もしたんですけど、約70社落ちて全滅(笑)。いきなり、自分の全部を否定される気分を味わったんですね。泣いて両親を説得して、改めてデザイン系の専門学校に入りました。

卒業後はとある会社から内定をもらったんですけど、入社直前に東日本大震災が来たんです。会社の経営状況が悪化して、内定は取り消しに。呆然としました。そこで「雇われる人生じゃないんじゃないか」って諦めがついて、フリーでやるしかないと思って独立しました。

アイビー茜さん

小沢:就活で初めて挫折したと。私だったら「アルバイトから社員登用を狙おう」とか、どうにか同級生に合流しようと思うかも。考えを開業に向けるのは、さすがだなと思います。

アイビー:大学までは、自分がやりたくないことを、仕方なくやっていたんです。でも、22歳までやりたくないことをやってきたからこそ、今が楽しい。就活に失敗して、人に認められることを諦めてから、頑張れたんです。

小沢:占い師って、ライターと比べて新規参入の壁があると思います。若い人がいないのに、なかなか人口が増えない。占いって、毎朝TVで絶対見るし大衆的なものなのに、占い師って遭遇することがないですよね。

アイビー:「何で若い占い師がいないんだろう? 潜在需要が絶対にあるのに」と思っていたんです。それでやってみたら、うまくハマったんですね。
占い師って、続けることがとても難しい職業なんです。人のネガティブな話を聞き続けるっていうのは、かなりの体力と気力がいるんですね。鑑定前のお悩み相談がA4用紙8枚くらいで届いたりするんですけど、それを日常として受け入れられるかどうかが大事ですね。

小沢:大変! 女子会も、たまに瘴気にあてられるじゃないですか。トピックがめまぐるしく移り変わるし。悩みやグチばっかりだと、疲れて1次会で帰りたくなります。それを1対1で受け止めるのが、すごいです。

アイビー:私自身が元気じゃないと続けられないから、食生活とかもきっちりして、自分のメンテナンスをしましたね。すべては、仕事のパフォーマンスを上げることにつながるので。

小沢:ストイックですね。アイビーさんは、相手に同調するだけじゃなくて、結構攻めてますよね。「結婚したーい!とか簡単に言うな」ってtwitterで書いていたり。占いって、周囲から死ぬほど同じようなことを言われた人が、逃げ場と救いを求めてくると思うんですけど。人として向き合ってる感じがすごいです。

小沢あやさん

アイビー:自分を変えたいけど、自分で決められない人への、導きだったり背中を押して強くなっていってほしいっていう気持ちがあるんです。

極論を言えば、女性はもう結婚しなくてもいい

小沢:占いって、恋愛運とか結婚運から始まることが多いですよね。それ以外を中心にしている占いって、あんまりないですよね。前に占いに行ったことがあるんですけど、結構うんざりしちゃって。「あんた結婚したいんでしょ」という前提で話を振られる。

アイビー:世の中の占い師も、もっと現代に寄せた診断ができたらいいのになと思います。思い込みで鑑定する占い師も多いですね。本当に自分に合う人を見つけるために、鑑定前にじっくり調べることが重要です。私の鑑定は完全予約制でやっているのと、webサイトにも鑑定ポリシーを書いているので、私のスタンスをわかってくれている方しか来ない(笑)。

女性は、14〜24歳が金星期なんですよ。そこがお姫様みたいに、一番輝いている期間なんですね。他人に甘えて、女性として扱われる花の時期が24歳まで。

小沢:24歳がMAX! クリスマスケーキ理論*と一緒ですね。

アイビー:たまたまです(笑)。その後、25歳からは太陽期に入るんです。金星期で作った車を、自分で操縦していかなければいけなくなる。もともと女性の運命は男性と共にあったけど、現代は女性も自分で自分の道を拓ける。極論を言えば、もう結婚しなくてもいいんですよ。25歳頃から、仕事も楽しくなってくるし。

*クリスマスケーキが12月25日を過ぎると割引になるように、女性が結婚市場で高評価を得るのは24歳までで、25歳を過ぎると「値下がり」してしまう、という通説のこと。

占いで「ご機嫌でいることに執着する」

小沢:アイビーさんは自分の運勢を占ったら、その通りになっているんですか?

アイビー:わりとそうですね。運命というよりは、自分の周期がわかるから、自己分析ができるようになりました。調子の悪い時もコントロールできたり。

小沢:自分のメンタルが安定していないと、他人に攻撃的な物言いをしてしまいますよね。アラサーOLにおすすめの、占いとのよい付き合い方ってありますか?

アイビー:雑誌とかに載っている占いは、エンタメとして受け止めて下さい。鑑定だったら、自己分析に使ってほしいです。占いを言い訳にしないのは絶対で、どちらかというと自分がご機嫌でいることに執着する感じかな。あとは、イヤなものを明確にすること。自分のことを知らないと、何かとうまくいかないです。

公私混同上等! SNSは最強の自己PRツール

小沢:そして、先ほど恋愛のお話になりましたが、妊娠おめでとうございます。お仕事忙しい中、プライベートもばっちり充実はさすが。がっつり働いていると、結婚・出産のタイミングなど迷う方も多いかと思います。切り替えのコツは?

アイビー:ありがとうございます。どのタイミングでもいいなと思っていたので、キャリアを形成してから……とは考えていなかったです。同時期に複数の友達から「気が合うと思うよ」って話があったのが今の夫です。

仕事とプライベートをごっちゃにしていましたね。みなさん「結婚したーい」って言いますけど、プライベートと仕事を分けていたら、そりゃ「出会いがない!」ってなりますよ。全部一緒にして、SNSでも公私混同したらいいと思います。まわりも自分を知ってくれるし。アカウント見せて、友達が勝手に宣伝してくれる(笑)。

小沢:昔のプリクラ帳みたいな、宣材ツールになりますよね。

アイビー:そう! 公私混同した方が、恋愛の機会も絶対に増えます。

小沢:働く女性の中には、まだまだ「当たり障りないことだけ書こう」という方も多いです。私はプライベートのこともガンガン書いてしまうんですけど。「過去ログ見てもらえば、人間性も全部わかってもらえるから楽じゃん」みたいな。最初は西野カナの「トリセツ」とか面倒な女の子だなって思ったけど、1曲3分で解説できるなんて可愛いもんですよね。私の過去ログ数年分のほうがやばいし、重い(笑)。

アイビー:あはは! みんな、もっと萎縮しないで書いちゃえばいい。SNSは最強の自己PRツールです。

今回のお店

今回、訪ねたのは、小田急線 南新宿駅やJR代々木駅からほど近い「Spincoaster Music Bar」。店内の壁にはアナログがズラリと並んでいます。mp3などの圧縮音源より高音質な音楽を楽しめるとして注目を集めている「ハイレゾ音源」を楽しめるコーナーも。友だち同士やカップルだけでなく、ひとりでもくつろげる空間です。お酒とともに、上質な音楽に浸ってみては?

■店舗情報

住所:東京都渋谷区代々木2-26-2 第二桑野ビル1-C
最寄り駅: 南新宿駅から196m
営業時間:月〜土(19:00〜翌00:00 BAR営業 夜10時以降入店可
定休日:日曜日(連休の場合は連休最終日が休日/年末年始は12月29日〜1月3日が休日)
電話番号:03-6300-9211
公式サイトはこちら

(小沢あや)