対中輸出で多くの企業が成長を遂げてきた韓国だが、中国の製造業による供給過剰が韓国企業の生存を危うくしている。資料写真。

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対中輸出で多くの企業が成長を遂げてきた韓国だが、中国の製造業による供給過剰が韓国企業の生存を危うくしている。

参考消息網が韓国紙・朝鮮日報の報道として20日付で伝えたもので、あるPTA(高純度テレフタル酸)工場は大量生産する中国企業に販路を阻まれ、生産量を30%減らす措置を取った。韓国の石油化学企業の2011年のPTA対中輸出は37億ドル(約3855億円)に達したが15年は1億9000万ドル(約198億円)にまで縮小。中国の自給率が100%を超えたことが激しい落ち込みの原因となった。

一方、韓国の鉄鋼業界では安価な中国製品に市場を奪われるという事態が起きており、韓国国内の建設現場で使用される中国製品は昨年の3倍近くに増加した。主な中国産鉄鋼製品の韓国市場でのシェアは30%を超えた。このほか、中国の石油精製能力は過去10年で2倍に拡大。同業界も近い将来、中国製品の脅威に直面すると見られている。

この状況を受け、韓国貿易協会北京支部の関係者は「中国製品の流入で韓国市場が動揺することは問題だが、中国の自給率が上がって韓国の対中輸出が減るという問題はさらに大きい」と指摘。その上で、中国を上回る高度な技術開発や輸出先の多様化を訴えた。(提供/Bridge・編集/Asada)