ハーブのパワーで体調を管理する「メディカルハーブ」とは?特徴と活用方法

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最近では、スーパーでもさまざまな種類が買えるほど身近になっている「ハーブ」。ローズマリーやタイムなどのお料理で使ったり、お家でハーブティーを楽しんでいるという方も多いのではないでしょうか?­

日常でも活用する場面が増えているハーブ。その中でも特に「健康維持にハーブを役立てていこう」という分野「メディカルハーブ」をご存知でしょうか?
メディカルハーブとは?
メディカルハーブは、自然療法(代替療法)の一種で、植物療法に分類されます。同じ分類の中には、メディカルアロマや漢方などがありますね。ハーブの持っている成分を体調管理や身体の不調などを改善していくために使うのが「メディカルハーブ」です。

じつは歴史もとても古く、古代エジプト時代に書かれた文書にすでにハーブについての記録が残されているんですよ!
メディカルハーブの特徴
メディカルハーブの特徴は、大きくふたつ。ひとつ目は植物のもつ様々な成分が相乗効果をもたらし、色々な症状に対処できること、そしてふたつ目は副作用を気にせず手軽に取り入れられることです。

特に「メディカルハーブの相乗効果」の部分を理解できると、メディカルハーブの便利さがよくわかると思います。いくつか実際の活用例を解説してみますね。

■ジャーマンカモミールとペパーミント


リラックス効果が有名なジャーマンカモミールと、リフレッシュ効果のイメージが強いペパーミント、この2つを組み合わせてハーブティーとしていただくと、「気分をリフレッシュしてくれたあとに心を落ち着かせてくれる」というように作用に広がりがでてきます。

じつはペパーミントは、ジャーマンカモミールのリラックス作用と同じ成分を持っています。ですから単品でも同じ効果を得ることができますが、組み合わせることで相乗効果を発揮しますので、よりリラックス効果の高いブレンドになります。

■他にはこんな組み合わせも!


・ともに美肌効果を持つハイビスカスとローズヒップ。ハイビスカス単品だと酸味が強く飲みにくいのですが、これにローズヒップをブレンドすることにより酸味がまろやかになり飲みやすくなります。

・発汗ハーブであるリンデンに、同じような成分を持つエルダーフラワーをブレンドすることにより身体が温まり、風邪の予防やひき始めのケアに効果を発揮します。

・免疫力を上げてくれるエキナセアと、胃腸の不調や感染症の予防にもよいレモングラスのブレンドは、レモングラスの風味が特徴のあるエキナセアの風味をカバーしてくれるとともに、効能では夏風邪予防にお勧めのブレンドのひとつです。

組み合わせることでハーブの良い点を引出したり、欠点をカバーしあったりできるのがメディカルハーブの大きな特徴のひとつ。さらに副作用が無いから日常に取り入れやすいんですよね。学べば学ぶほど、活躍の幅が広がります♪
メディカルハーブの活用法
さて、メディカルハーブにはどのような活用法があるのか、何点かご紹介したいと思います。ハーブティーで飲む、という基本的な使い方はもちろん、他にも色々な活用法があるんです。

ハーバルバス


これは、ハーブを煮出す、もしくはそのままお風呂に入れてハーブを入浴剤として使う方法。ハーブの水に溶ける成分をメインに、全身の疲労回復やスキンケアなどに活用できます。

たとえば、冬には発汗効果のあるリンデン、乾燥する季節には保湿効果のあるウスベニアオイなど。もちろん全身浴だけでなく、手浴や足浴でも活用できます。手軽にできるので、季節に合わせたハーブで試してみてくださいね。

植物油につける


これは、ハーブの有効成分のうち脂に溶ける成分をメインに活用する方法で、主にスキンケアに使われます。

このハーブを植物油に漬けたものを「浸出油」と呼び、これをベースにミツロウと混ぜて軟膏を作ったり、マッサージオイルにしたりします。「カレンデュラ油」や「セントジョンズワート油」として市販されているのを見かけたことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか。

軟膏の形にして擦り傷や軽いきり傷や軽いやけどに、他には私はジャーマンカモミールの浸出油を作って湿疹などにも活用しています。

アルコールに漬ける


アルコールと言っても、「ハーブ酒」とは少し違います(ハーブ酒にも作用はありますが、どちらかと言えば「楽しむ」ための使い方かなと思います)。

「メディカルハーブ」の分野では、ハーブの水に溶ける成分・脂に溶ける成分のどちらも取りだすことのできるアルコールで抽出し、「チンキ剤」という形にして使います。

チンキ剤にすると、長期保存が可能(約1年)、アルコールを使用するため身体への吸収が早いなどのメリットがあります。私自身、うがい用にタイム&セージ(抗菌&去痰)のチンキ剤、風邪をひいたとき用にエキナセア(免疫アップ)のチンキ剤は常備しています。

最後に
簡単に例を上げながら、活用法を上げてみましたが参考になりましたでしょうか。

ハーブを砂糖で煮たコーディアルもメディカルハーブの活用法として、ヨーロッパではメジャーな使い方の一つです。夏は炭酸で、冬はお湯で割って飲むのもおいしいですよ!

ハーブを消費しきれない、と思ったら、チンキにしてみるのもいいと思います。チンキをお風呂(足浴や手浴に)にいれたり、スキンケア目的で化粧水を作ってみる、という使い方もありますよ。(ハーブはスキンケア目的で選んでくださいね)

ただし、メディカルハーブでも気をつけていただきたい点もあります。植物ですのでアレルギーのある方や、有効成分がある以上、薬との相互作用、禁忌事項があるものもあります。きちんとご自分で確認されてから安全に活用してみてくださいね!

〈プロフィール〉

大石 文枝

JAMHA認定ハーバルプラクティショナー、AEAJアロマテラピー検定1級、「ハーバルサロン 梛-nagi-」主宰。

自身がアトピーだったことに加え、妊娠・出産を経て薬を多用することに疑問を持ち、メディカルハーブを学び始める。”メディカルハーブやアロマを取り入れる、自然的で優しく心地よい生活”を実践中。

「ハーブやアロマを生活の中で活用していくための方法をお伝えしていきます」

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