近年珍しくなくなった、あるテーマで車内外を特別に装飾したラッピングのバスや電車。日本に登場するラッピング電車はしばしば中国国内で話題になり、中国でも人気アニメをテーマにした地下鉄車両などがお目見えするようになった。中国メディア・騰訊は24日「日本の新幹線が移動する美術館になった」とする記事を掲載した。(イメージ写真提供:(C)Sakarin Sawasdinaka/123RF)

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 近年珍しくなくなった、あるテーマで車内外を特別に装飾したラッピングのバスや電車。日本に登場するラッピング電車はしばしば中国国内で話題になり、中国でも人気アニメをテーマにした地下鉄車両などがお目見えするようになった。中国メディア・騰訊は24日「日本の新幹線が移動する美術館になった」とする記事を掲載した。

 記事は「日本では、列車は単なる輸送ツールではなく、自国の文化が表れるもの。鉄道会社もしばしばテーマ列車を発表して多くの旅客を呼び込んでいる」と説明。そのうえで、JR東日本が4月29日に運転を開始した、現代美術がテーマの新幹線「現美新幹線」を紹介した。

 「世界最高速の美術館」、「走る美術館」などと称される「現美新幹線」の最高時速は210キロメートルで、列車内には絵画や動画の芸術作品が多数展示されているほか、カフェも設置されていると紹介。車体側面の装飾は、著名なフォトグラファー・蜷川実花氏による花火の写真が採用されていると解説している。

 記事はさらに、各車両に展示されている作品について具体的に紹介するとともに、日本の新幹線についてその路線や座席システム、設備などについても詳しく説明している。そして最後に「国内の列車は速度以外、日本の新幹線の列車体系などとの差はちょっとやそっとではない。こんな『移動美術館』のようなものは求めないが、少なくとも列車の環境は高めてもらいたいものである」と締めくくった。

 記事が指摘する通り、日本の鉄道はもはや単に「客を乗せる」のみにとどまらず「楽しませる」という目的、使命を帯びている。その姿勢は、快適な設備、スタッフのサービス、そして様々な企画やイベントによって体現されているのである。中国のネットやメディアが、新幹線を含む日本の鉄道文化についてしばしば紹介するのは、中国国内には良質な「鉄分」がまだまだ不足していることの表れかもしれない。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:(C)Sakarin Sawasdinaka/123RF)