火星探査車Curiosity、液状の水の存在確認に向かう。暖かくなると現れる暗色の筋(RSL)を分析へ

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NASAが、火星探査ローバーCuriosityを操作して、火星にある液状の水を確認する計画を発表しました。この計画は今後数か月のうちに承認するかどうか判断されるとのこと。

NASAは2015年9月、火星のクレーター斜面に暖かい時期だけ現れる無数の色の濃い筋(Recurring Slope Lineae : RSL)が、液体の水がにじみだしたものである可能性が高いことを発表しました。今回の計画では、まず最も近いゲール・クレーターへCuriosityを向かわせます。そして2本ある谷の写真を撮影して、RSLが水によるものなのか、ただの模様なのかを1年以内に確認したいとしています。NASAは昨年、探査機Mars Reconnaissance Orbiter(MRO)からの解析によりRSLが水(塩水)の存在を示す強力な根拠であると発表しました。今回の調査は、MROよりさらに至近距離から高解像度写真を撮影し、その裏付けを行います。また火星に存在する水を確認することは、将来の火星長期滞在や移住を見据える計画にとっての大きな前進となるはずです。

もちろん、液体の水が確認されれば、今度はそこに何らかの生命が存在する可能性も気になるところ。もしかするとRSLの土壌サンプルを分析すれば、それが発見されるかもしれません。ただこれについては、Curiosityに付着してきた地球上の微生物が落下する可能性もないとは言い切れず、最悪は火星の生命を地球からの生命で汚染してしまう可能性もあります。このためNASAは、写真撮影のためRSLから数km離れた位置まで接近するにとどめるとしました。

いずれにせよ、計画が承認され順調に事が進めば、1年以内にはRSLの高解像度写真に、流れる水のようすを見ることができるかもしれません。