中国メディア・環球網は24日「台湾独立の主力軍は日本人かもしれない」とする、中国政府系シンクタンク・中国社会科学院の専門家による主張を紹介する記事を掲載した。(写真は台湾台北市の蒋介石の記念館、写真提供:(C)Assawin Chomjit/123RF)

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 中国メディア・環球網は24日「台湾独立の主力軍は日本人かもしれない」とする、中国政府系シンクタンク・中国社会科学院の専門家による主張を紹介する記事を掲載した。

 記事は、「われわれはしばしば台湾独立主義者に対して『ルーツを忘れたのか』と批判するが、台湾独立の理論を持っている一部の『台湾人』は中国人ではなく、1945年に日本が敗戦した際、台湾に残り再起を図っていた日本人なのだ」と主張。

 日本の敗戦は台湾占領の完全なる収束ではなく、当時の日本の侵略者は中国内部にさまざまな問題の種を播いていったとし、「日本政府は降伏時に台湾在住だった数万の日本人世帯を台湾に留まらせ、戸籍と氏名を中国人に改めさせたのだ」と台湾人学者が主張していることを紹介した。

 それから70年あまりが経過し、もともと日本人だった「台湾人世帯」は代々増殖し、人数も数倍に増加、李登輝・陳水扁総統時代の大きなバックアップにより「その勢力と影響力は日本の植民統治時代を上回る可能性すらある」と論じている。

 台湾で民進党の蔡英文氏が総統に就任して以降、中国大陸における「台湾独立」への警戒が高まっており、中国メディアも関連の評論文章を日常的に発表するようになった。台湾独立のムードが高まりつつあるのは日本人のせいだ、と言わんばかりの論調も、その一環と言える。この先しばらく民進党政権が続くことになる台湾と大陸の関係は、どの程度後退することになるのだろうか。(編集担当:今関忠馬)(写真は台湾台北市の蒋介石の記念館、写真提供:(C)Assawin Chomjit/123RF)