身近な野菜でぐっすり眠る!?安眠に役立つ野菜の香りとは

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ぐっすり眠るためには、就寝前にリラックスして過ごすことが大切。音楽を聴いたり、ぬるめのお風呂に入ったり、アロマを焚いて香りに癒やされる…そう、香りは直接、自律神経を調整する視床下部と連携している大脳辺縁系に最初に届くため、リラックス効果のある香りをかぐことで、心が癒され安眠をサポートしてくれます。ラベンダーはリラックス効果のある香りで有名ですが、なんと私たちと馴染みのある身近な野菜にもリラックス効果があり、安眠効果が期待されているものもあるのですよ。

 

野菜でぐっすり眠る?!安眠をサポートする香り成分とは

 

香り高い野菜の代表格といえばセロリやパセリ。実はこの特有の香りに安眠効果が期待されているのです。
セロリ特有の香り成分は精油成分の「アビオイル」や、ポリフェノールの「アピイン」や「セネリン」。神経のイライラを沈めて、精神を安定させる効果が期待されています。香りの成分は加熱しても失われませんので、スープや炒め物にしたり、薄く切って浅漬けにしていただくのもおススメです。香りが苦手、という方は、クリームスープの具として加えたり、ジュースにしてはちみつや、オレンジ等の柑橘類を加えると美味しくいただけますよ。パセリにも同様に「アピイン」が含まれています。たっぷりのパセリを刻んで、ドレッシングに加えたり、束にして花瓶に活けて枕元に飾れば、ほのかに香って安眠効果も大。是非、試してみてくださいね。

 

ツンとする刺激的な香りにも安眠効果が!

 

たまねぎのツンとする香りや辛みが、意外なことに、安眠に役立ちます。その正体は「硫化アリル」という成分。ツンとする香りに癒やされる、というのではなく、空気中に揮発した硫化アリルの成分を臭いとして感じることで得られる効果で、脳の神経を沈める効果があるといわれています。お勧めの食べ方は、生の玉ねぎをスライスして、ドレッシングやしょう油をサッとかけていただきましょう。硫化アリルは揮発しますので、自然に香りがたち、脳がリラックスします。また、硫化アリルには血行を促す働きもありますので、体が温まることでも安眠に就きやすくなりますよ。
また、古くから、枕元にスライスした玉ねぎを置いて安眠を促す民間療法が世界各国であったそうです。ほんのり香りがする程度の場所に置くことがポイント。眠れない時に試してみてはいかがでしょうか。玉ねぎの他に、長ネギ、にんにく、にら、らっきょうなどにも硫化アリルは含まれています。

 

夕食は就寝2時間前までには済ませましょう

 

安眠効果が期待できる野菜でも、就寝前に食べるのはNG。食べ物を食べることで、それを消化吸収するために胃腸が活発に動き始め、安眠することができなくなってしまいます。夕食は遅くても、就寝2時間前までに済ませましょう。夕食時にパセリやセロリ、玉ねぎをいただけば、夕食後はリラックスして過ごせますので、安眠につながります。夕食時にいただけなくても、寝室に野菜のスライスを飾れば、香りをかいでリラックスできます。香りを楽しみながら食べるも良し、飾って香りを楽しむも良し!身近な野菜の香りでぐっすり眠りにつきましょう。

 

さいごに

 

ほんのりと明かりを灯した寝室で、好きな音楽を聴き、香りを楽しむ…就寝前にリラックスして過ごすことはぐっすり眠るためのポイントです。香りの成分ではありませんが、カルシウムという栄養素にも、心を安定させてリラックスする効果が期待されています。牛乳などに豊富に含まれていますので、眠れない夜は、リラックス効果のあるカモミールティーに温かい牛乳を加えて、ホッと一息つくのもおすすめです。

身近な野菜を上手に、楽しく、美味しくとり入れて、ぐっすり眠る…今夜の夕食で是非、試してみてはいかがでしょうか。

 

篠原絵里佳管理栄養士、日本抗加齢医学会認定指導士、日本野菜ソムリエ協会認定 野菜ソムリエ、日本睡眠改善協議会認定 睡眠改善インストラクター、NARD JAPAN認定 アロマ・アドバイザー。総合病院、腎臓・内科クリニック勤務を経て独立。医療での経験と抗加齢医学(予防医学)の活動を通して、体の内側から美と健康を作る食生活を見出し幅広く発信している。また、睡眠改善インストラクターを併せ持ち、食と睡眠の観点から健康と美容にアプローチする「睡食健美」を提唱している。


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photo:Thinkstock / Getty Images