しばしば、中国人からモラルが高い、礼儀をわきまえている、道徳心があるなどと賞賛される日本人。中国のメディアやネット上ではこのような言論が数え切れないほど存在する。ただ、「どうして日本人はモラルが高いのか」という議論では、それぞれの立場によって見方が異なるようだ。

 中国メディア・視界網は25日、「日本人はどうしてモラルが高いように見えるのか」とする記事の中で、その背景に理由について論じている。記事は、日本を訪れた中国人の多くが「日本人がケンカをしているのをほとんど見たことがない」と語ることを紹介。その理由について、親日派は「日本人は経済が発展しており、教育レベルが高く、モラルが高いから」とし、反日派は「モラルが高いのではない。厳しい法規があり、モラルに反する行為をすれば処罰されるからだ」と主張していると伝えた。

 そのうえで「これらの答えは表面的なものにとどまっており、核心は突いていない」と解説。モラルは天から降ってくるものでも、経済発展に伴って高まるものでもないと親日派の答えを評し、反日派の主張についても「日本では街頭で警察官をほとんど見かけないことは、行ったことのある人ならみんな知っている」と退けた。

 そして「本当の答え」として、日本には「鷹の目の如く、各個人の一挙一動を監視し、各個人の行動規範を操っている、厳しい法則があるのだ」と説明。その正体が「世間」というものなのであると論じた。

 日本語と中国語では同じ漢字を用いた熟語でも意味が異なるケースがしばしばある。「手紙」はその代表格だが、「人間」も然り。日本語では単に「ヒューマン」を指すが、中国では「人の世の中」を指す。人の死を表現するのに、「人間を離れる」とすることもある。そしてしばしば、日本語で言う「世間」に近い意味にもなるのだ。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)