新たな製造業における目玉の1つとして、発展の期待がかかる中国のロボット産業。中国企業には日本などの強力なライバルとの競争が待っているが、現状では戦えるほどの体力を持った企業が育っていないという大きな問題を抱えているようだ。中国メディア・中国電子報が24日報じた。(イメージ写真提供:123RF)

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 新たな製造業における目玉の1つとして、発展の期待がかかる中国のロボット産業。中国企業には日本などの強力なライバルとの競争が待っているが、現状では戦えるほどの体力を持った企業が育っていないという大きな問題を抱えているようだ。中国メディア・中国電子報が24日報じた。

 記事は、中国国内にはロボット関連企業が800社以上と多数存在するものの、その9割が年間生産額が1億元以下と規模が小さいうえに分散している状態であると説明。著名企業でも、安川電機やファナックなど販売収入が100億元を越えるような大型外資企業に比べるとその規模がはるかに小さいとした。

 また、2003年に日本国内の「強強連合」によって設立され、世界のロボット用減速機市場で独占的地位を確保しているナブテスコの販売収入額(2012年)に比べて、国内トップレベルの営業収入を誇る中国企業・新松機器人の営業収入(2015年)はわずか9分の1程度であると紹介している。

 記事はさらに、ナブテスコの減速機事業の収入が会社全体の4分の1程度であり、企業として安定した体力があることを説明。一方中国企業は「規模が小さすぎて、核心技術の研究開発を進めても、成果が出ないうちに会社が『餓死』してしまう」という難題を抱えているとする専門家の指摘を伝えた。

 小規模な企業が乱立していて、強い実力や体力を持った大規模企業が出てこない、というのは中国国内の多くの産業分野が抱えている問題点だ。記事は、専門家が「今後2年ほどの激しい競争を経て、国内企業は少なくとも半分が淘汰されることになるとみている」と語ったことを併せて紹介している。強力な日本企業をはじめとする世界とがっぷり組んで戦えるようになるのは、業界再編が実現してからの話になりそうだ。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)