MF遠藤航、左肘じん帯損傷もU23代表に帯同…指揮官は南ア戦欠場を示唆

写真拡大

 U−23日本代表が26日、リオデジャネイロ・オリンピック前の国内ラストマッチとなるU−23南アフリカ代表戦に向けて松本市内で合宿を開始。前日のヴィッセル神戸戦で左肘のじん帯を損傷したMF遠藤航(浦和レッズ)は別メニューでの調整となった。

 左腕をギプスで固定して練習場に姿を現した遠藤は、ケガについて「とりあえず練習は固定しておいたほうがいいという感じです。(手の)つき方が悪かったようで、大きいケガではありません」と説明しつつ、「試合は何とも言えないです。出たいという思いはあるので準備はします」と29日の南アフリカ戦出場はむずかしいとの見解を示した。今回の合宿参加は浦和レッズも承諾。最後までチームに帯同することが決まっている。

 浦和はAFCチャンピオンズリーグで決勝トーナメントに進出したため、11日の鹿島アントラーズ戦を皮切りに、中2〜3日でリーグ5連戦を消化してきた。U−23日本代表を率いる手倉森誠監督も「負荷がかかっている状況」と理解を示すが、遠藤はリオ五輪アジア最終予選でもキャプテンとしてチームを支えてきた存在。過密日程を承知の上で、「それでも、ここに組み込んで試合をさせたいという思いがあった」と語る。

「神様が『休ませろ』と言っているようなケガ。彼の場合はA代表が絡んだり、ACLがあったりして、ずっと呼べなかったんですけど、『国内最後のこのキャンプは一緒に活動してもらいたい』という話を航にはしました。イメージを持ってもらいたいと思っています」(手倉森監督)。南アフリカ戦での起用に関しては、「無理はさせられない」と欠場を示唆した。

 5月の国際親善試合(ベストアメニティスタジアム/佐賀)、トゥーロン国際大会に招集されていなかった遠藤にとって、この南アフリカ戦は本大会を見据えた大事な一戦だったはず。本人も「自分も今回はどうしてもやりたかった」と強い思いを口にしたが、「でも、そこまでネガティブになり過ぎないように。逆に、コンディションをしっかり整えることに集中できる」と前を向いた。