『美レンジャー』の過去記事「1年で−10kgの眠り方って?肥満外来医が教える”睡眠ダイエット”」でお伝えした、肥満外来の医師・左藤桂子さんの『3・3・7睡眠法』。もっとも大事なのは、寝はじめの3時間はまとめて寝るということでした。でもなかなか寝付けない、眠っても起きてしまう、深く眠れているか分からないという方も多いのではないでしょうか。

そこで今回は、前回に引き続き、左藤桂子さんの著書『肥満外来の女医が教える 熟睡して痩せる 3・3・7睡眠ダイエット』から、深く眠るヒントと眠りを浅くするNG習慣を見ていきたいと思います。

■快眠するヒント

快眠するには、まずは寝室の掃除から。寝室を清潔に保つことは『3・3・7睡眠法』の効果を、より実感するコツでもあります。身体は、寝ている間にも、吸いこんでしまったホコリやカビを体外へ排出しようと働き、体が反応して活動をはじめるので、自然と眠りが浅くなってしまうのです。

睡眠中の環境を整えると、熟睡により疲労回復とダイエットを助ける成長ホルモンが十分に分泌され、深く眠れて、痩せやすい身体づくりが可能になります。

空気清浄機を置くのもいいですし、寝室の掃除がこまめにできない場合は、ホコリを吸わないよう、床から30cmより低い場所で寝ないといった工夫が必要です。

■眠りを浅くするNG習慣4つ

眠りに入る前にすると、眠りが浅くなってしまうNG習慣を見ていきましょう。

(1)寝る前の運動

腹筋やランニングのようなハードな運動をして眠れば、ダイエット効果が高まると考える人もいますが、実際は深い眠りを妨害する危険性もあります。それは自律神経に関係しており、眠る前はリラックスした副交感神経が優位の状態でいることが理想的なためです。ハードな運動は交換神経が優位になるので、寝つきが悪くなり、眠りに入りにくくなります。

(2)寝酒

2002年の国際疫学調査によれば、不眠解消のために寝酒を飲む人の割合は、世界の中でも最も日本人が多かったそう。お酒を飲むと眠くなるのは、アルコールに睡眠導入作用があるためですが、代謝の過程で覚醒物質のアルデヒドに変わります。そのため、飲酒後、いざ眠っても2〜3時間後には目が覚めてしまうことになるのです。

さらに怖いのは耐性が増すことです。極端な例では、はじめのうちはコップ1杯のお酒でウトウトしていた人も、寝酒の習慣を続けるうちに、ボトル一本空けても眠れないとエスカレートしてしまうこともあります。食事と同様、お酒も、布団に入る前の3時間前には切り上げるようにしましょう。

(3)寝る直前のPC、スマホ

忙しい現代人の三種の神器ともいえる、携帯電話、PC、コンビニエンスストア。実はこの3つのどれもが深い眠りを妨げる要因になります。明るすぎる光を浴びると、そのあとでよい睡眠をしにくくなってしまいます。

(4)長期間、睡眠に関する薬を自己処方する

ドラッグストアなどで販売されている睡眠補助をうたった薬は、明確に「不眠に効く」とは言及していない点に注意しましょう。眠れないことを根本から治療するものではありませんので、身体への作用も考慮すると、まずは病院を受診したほうがよいでしょう。頼りすぎてはいけません。

しっかり眠ることで身体が修復し、太りにくく痩せやすい身体になります。極端な食事制限で眠りにくくなるのは、本末転倒だということが分かりますね。快眠を身体づくりの基本として、身体によい食事や運動の管理をしていきましょう。