Doctors Me(ドクターズミー)- 受診した方がいい「せき」の症状について

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せきは一般的に風邪の症状として知られていますが、放っておいて治まったり、長引いてしまったりして、いつ受診すべきか迷ってしまいますよね。
今回はそんなせきのメカニズムと受診のポイントについて、医師に解説していただきました。

せきが出るとき、体内で何が起こっているのでしょうか?

脳の咳中枢が「せきをしたほうがよい」と判断したさいに、神経を伝わって信号が送られ、のどから胸の筋肉が協調して働き、せきが出ます。

「せきをしたほうがよい」と判断されるときには、気管支粘膜や肺の表面にある咳受容体に、物理的な刺激が加わえられ、神経を通じて咳中枢に信号が伝わります。

せきが出る原因を教えてください

せきが出る原因として以下が考えられます。

・ほこりや食べ物、痰が触れたといった刺激
・気道を刺激するようなガスが入ってきた
・のど、鼻、気道、肺に炎症がある

このようなときに、咳受容体を刺激されます。
また、気道に分泌物が多いと、湿ったせきになり、分泌物が少ないと、乾いたせきになります。

ウイルスが原因となるせきの特徴を教えて下さい

RSウイルス、アデノウイルス、インフルエンザウイルスなどは咳受容体を強く刺激し、がまんできないせきを引き起こします。

ウイルス以外にも、百日咳やマイコプラズマ、結核など、せきをともなう感染症があります。また咳喘息や肺がん、慢性閉塞性肺疾患といった、感染症以外のせきが出る病気もあります。

≪参考≫
・夏に流行る「アデノウイルス」について知りたい!

精神面が原因となるせきの特徴を教えて下さい

ストレスが原因でせきが出ることもあり、心因性咳嗽(しんいんせいがいそう)と呼ばれます。

検査をしても異常がなかったり、緊張したときにせきが出る、夜眠っている間はせきが出ない場合は、心因性咳嗽かもしれません。

どのような症状があれば病院を受診すべきですか?

せきとともに以下の症状が出たら、内科、呼吸器内科を受診してください。

・他の風邪症状が治ったのに、せきだけが2週間以上治らない
・体重が減ってきた
・微熱が続く
・息切れがして以前のように動けない

また、結核など人に感染する病気は、知らないうちに周りへうつしますので、注意しましょう。

日常生活でできるせきの予防方法を教えてください

気道に刺激を与えないために、冷たい乾燥した空気を避け、室内では適度な湿度と温度を保ちましょう。
乾燥する季節に外出する場合にはマスクが有効です。そして外出後には、うがい手洗いをおこないましょう。

口の中をゆすいだ水でそのままうがいすると、病原体をのどの奥まで入りますので、ゆすいだ水を一旦吐き出し、新しい水でうがいをしてください。

医師からのアドバイス

せきは自分もつらく、周りにも迷惑をかけてしまう症状です。
もし、せきが長引く場合は早めに内科、呼吸器内科を受診しましょう。

(監修:Doctors Me 医師)