相性は4パターンあり! 本当に相性がいい相手を見抜くための行動心理学

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 「相性」……それは恋や仕事を含むすべての人間関係において大切な要素。世の中には相性に関する占いの書籍や記事などが多数ありますが、今回はあくまで“心理学的”に相性のいい相手とはどういった人なのかをご紹介します。相手と自分との相性の善し悪しがわかれば、きっと恋愛をする上でもアドバンテージになるはず。

■相性1 自分と似ている……類似性の相性
 人が好意を抱くには「類似性」が大きく関わってきます。たとえば、今では親しくしている相手でも、初対面のときは、どこに住んでいるか、どんなジャンルの音楽が好きなのか、いろいろ聞きながら、その相手との共通項を見つけようとするでしょう。それを探っていく中で、相手と自分の似た部分が見つかり、親しい関係を築けます。しかし、似た者同士だと相手の行動が予測できるため、マンネリ化に陥りやすいという欠点もあるのです。

■相性2 自分と異なっている……相補性の相性
 自分と違っている部分を持っている相手は、ある種魅力的に感じますよね。なぜなら、自分に足りない点を補うために、無意識のうちに親しくなる傾向にあるからです。しかし、初対面の段階で、あまりに違う点ばかりが目立ちすぎると、「私とは違うタイプだ」「考え方が異なるかも」と思い、引いてしまうことも。長く付き合うことができれば、いつまでも刺激的な関係を築けますが、初めの段階で敬遠されてしまうという欠点もあるのです。

■相性3 半分似ていて半分違う……理想の相性
 これは心理学の世界では一番理想的とされています。半分似ているため、相手の気持ちや考えもわかり、半分異なるので刺激的でもあるため、いいとこ取りの関係です。しかし、大事なポイントがズレていたり、肝心なところで飽き飽きしてしまったりすることも多く、どこまで一緒でどこから違っていればいいのかわかりにくいという欠点もあります。

■相性4 趣味が同じで性格が異なる……究極の相性
 似ている部分が趣味に関する事柄で、異なる部分が性格であるというのが、実は一番いい相性。たとえば、音楽などの趣味は似通ったものでありながらも、自分はインドア派、一方相手はアウトドア派だと楽しめるということです。この場合、積極的なアウトドア派が従属的なインドア派を外に連れ出してくれるため、世界に広がりが出るのです。つまり、同じ関心事を持ちながら、一方が支配的でもう一方が服従的な関係が理想的なのです。

 相性は奥が深いものです。一般的な心理学の話の中では、半分半分が一番とされていますが、出会いの段階では「類似性」、ある程度親しくなってきたら「相補性」が大切になってきます。そのため、趣味が同じで性格が異なるのが理想的なのです。
(脇田尚揮)