イギリスの国民投票でEU離脱が過半数を占め、とうとうEU脱退のプロセスが開始されることになりました。もちろんサッカー界にも影響があると思いますし、僕は日本にも大きく関わってくると思います。

これまでイングランドのプレミアリーグでは13人までの外国人選手が認められていましたが、EU圏内の選手については「労働ビザ」を必要としていませんでした。プレミアリーグでプレーする労働ビザは非常に厳しく、「過去2年間のFIFAランクの平均が70位以上のチームの代表選手であること」「過去2年にわたって代表選手として国際Aマッチの75パーセント以上に出場すること」という制限がついています。

これまでプレミアリーグで活躍している選手には大きな影響はないと思います。ところが、このルールが撤廃されると、これから先はプレミアリーグでプレーできるかどうかわからない選手が出てきます。EU圏内の若手選手です。これまでなら、代表チームでのプレーが数試合でもプレミアリーグのチームに入ることができました。

そうなると、その有望な若手選手たちがEU圏内のチームでプレーする可能性が出てきます。EU圏内のチームはこれまで狙っていた若いアジア人選手から、EU圏内の選手にターゲットをシフトし、その結果、日本人選手がヨーロッパでプレーしにくくなるかもしれません。

ですから日本の若手選手は海外移籍を急いだほうがいいかもしれません。そのためにはリオ五輪で活躍することです。大会には必ずスカウトが来ています。そこに目を付けてもらえるようなプレーが大切です。

リオ五輪ではチームのためにプレーするのはもちろん、自分の将来をかけて戦わなければならないでしょう。両立させることはできます。過去には実績があるのです。2012年ロンドン五輪では、オーバーエイジ枠の吉田麻也が大会での活躍が認められ、サウサンプトンに移籍しました。

そのときの日本の成績は4位。それを上回る活躍を見せて、ヨーロッパへの足がかりを勝ち取ってほしいと願っています。