「道-1グランプリ」のロゴマーク

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京都府京丹後市にある道の駅 丹後王国「食のみやこ」は、全国の道の駅のグルメ日本一を決める食イベント「道-1グランプリ」(みちわん)を2016年9月24日・25日に開催すると発表した。

参加する道の駅がそれぞれの特産品を持ちよって出店し、 開催期間の来場者の投票によってグランプリを決定する。

京丹後のライバルは全国に多数あり

会場となる道の駅 丹後王国「食のみやこ」は、人材派遣会社のパソナグループを中核とする会社・丹後王国が運営している。敷地面積は34ヘクタールと甲子園球場8個分くらい。レストランやカフェ、売店はもちろんのこと、アトラクション施設、コミュニティホール、農園・果樹園、動物ふれあい牧場、トレッキングコース、ホテル、温泉まで備えている。今年1月には国土交通省が選定する「重点道の駅」となり、オープンから1年間で来場者数は約53万人に達した。"西日本最大級の道の駅"を自認するのも当然といえよう。

日本海に面した丹後地方は海の幸と山の幸に恵まれ、「ばらずし」や「グラ汁」といった郷土料理がいまに伝わる。食の「みやこ」を名乗る資格は確かにありそうだ。

ところが――「食のみやこ」または「食の都」で検索してみると、ライバルともいうべき地域がいくつもヒットする。

例えば人口最少県の鳥取は、「食のみやこ鳥取県」を前面に押し出している。ご当地産品の梨、ハタハタ、らっきょう、松葉ガニは全国的に有名だ。そこで県は「食のみや子さん」なるキャラを立ててブログを更新したり、「食のみやこチャンネル」で動画配信したりしている。さらに生産者や販売店、飲食店に働きかけ、「食のみやこ鳥取県」ののぼり旗を立てる活動も展開中。その数は1000店舗を超えたそうだ。

「くいだおれの街」「天下の台所」と呼ばれてきた大阪は、昔から多くの食材が集まる地で、「合わせだし」の文化の発祥の地でもある。地元の商工会議所は「食の都・大阪」のブランド化を目指して、グルメイベントや食材研究会、海外のバイヤーを招いての商談会を開いている。

このほか静岡県は「ふじのくに食の都づくり」に取り組み、山形県庄内地方は「食の都庄内」で積極的にプロモーションしている。福岡県筑前町は「ちくぜん食の都づくり宣言」を行った。

積極的に名乗っていないものの、福岡市役所もさりげなくグルメシティぶりを自慢する。地域ブランド総合研究所の「地域ブランド調査2014」で、福岡市が政令市中2位、全国の1000市町村中6位にランクインしたことを市のサイトで報告しているのだ。

ちなみに政令市の1位は札幌市。それにもかかわらず、札幌市役所が「食の都」を前面に出して売り出している様子はない。「道都の食べ物がおいしいのは当たり前だろ!」という確信と余裕が感じられなくもない。