産みの親より、育ての親か

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 中居正広(43)の個人事務所設立や香取慎吾(39)の「引退説」など、再びSMAPの分裂に関する報道が相次いでいる。木村拓哉(43)は相変わらずジャニーズ事務所側に身を寄せ、中居らとは距離感を持っているようだが、ここにきてもう1人のキーパーソンだった元マネジャー・飯島三智氏にも、「何らかの動きがあるのでは」と見る声が上がっている。

 副社長・メリー喜多川氏(89)との確執により、事務所を追われた飯島氏。その後の動向について、「業界から身を引く」「IT企業に再就職する」などさまざまな説が出ているが、やはり彼女は今後も芸能界に携わっていくつもりのようだ。

「飯島氏は水面下で基盤を築いた後、男性タレントのプロデューサーとして再び活動を行うつもりのようです。ジャニーズはインターネット上に自社タレントの写真を載せることをNGとしていますが、彼女はこうした時代錯誤な方針にずっと反発していました。今後はWebを最大限に駆使し、プロモーションや活動を展開できるアイドルグループをプロデュースするでしょう。『IT企業に転職説』はここから出たのでは」(スポーツ紙記者)

 アナログ思考を貫くジャニーズには、いまだ「インターネット=悪」という雰囲気がはびこっている。古い体質について、事情を知る芸能プロ関係者はこういうのだ。

■情報はPCはなく書面で管理するジャニーズ

「社内にはPCが各人には置かれておらず、事務職やマネジャーらからも『不便すぎる』と不満が出ていますよ。彼らはデータ管理を基本的に書面でしか行わず、メールも私物の携帯電話でやりとりしているんです。飯島さんが再び陣頭指揮に立ったら、そんな風潮を変えたいという思いもあるはず」

 しかし、SMAPはファンクラブの会報で改めて解散を否定したばかり。ここへ来て飯島氏の復活はあり得るのだろうか?

「メリー氏が現役のうちは活動を妨害される可能性があるため、今は大人しく待つしかない状態でしょう。飯島氏になついていた中居&香取は今後もジャニーズに忠義を尽くす気はなさそうですから、“飯島派”の彼らはメリー氏が隠居する日を待ち望んでいるようです」(前出・スポーツ紙記者)

 現社長のジャニー喜多川氏も84歳というご高齢だが、姉のメリー氏は今年の12月で90歳となる。ジャニーズ帝国の経営サイドにおける世代交代は、遠い未来ではないのかもしれない。

文・橘カイト(たちばな・かいと)※1979年島根県生まれ。編集プロダクションを経て、フリーに。週刊誌などで芸能関係の記事を執筆。また、民俗学などにも精通し、日本のタブーにも数多く取材。主な著書に『真相!禁忌都市伝説』(ミリオン出版)ほか多数。