【六さんのアムールフットボール】ユーロ2016 〜vol.4〜

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[アイスランドの親子、揃って国歌を歌う姿に感動_]


▽グループステージが終了、ベスト16が出そろった。どの国が1位になるのかより、3位通過に入る4チームはどの国になるのかに、注目が集まった。結果、グループBからスロバキア、グループCが北アイルランド、グループEがアイルランド、そしてグループFから、3分けながらポルトガルが滑り込んだ。24チームの参加がなければ、ポルトガルは予選敗退の憂き目となるところだった。タフなサッカーを身上とする英連邦の2か国も恩恵にあずかった形だ。ちなみに、3連勝をしたチームは、どのグループにもいなかった。
[ナニの先制点をアシストしたCロナウド]


▽シニカルなフランス人ジャーナリストは、やはり24か国にしたことでヨーロッパ選手権は低レベル化を招いたと嘆いていたが、フランス人らしい問題提起としては納得できるが、日本人の皮膚感覚では、ヨーロッパサッカーの奥深さを改めて知らされた思いのほうが強い。初出場のアルバニア、アイスランドは、チームもサポーターもこの場にいることのプライドと喜びを全身で表していた。
[C.ロナウド 技ありのゴール]


▽F組で、ウェールズと同居したイングランドは、ウェールズとの直接対決で、勝利を収めたものの、ロシア、スロバキアと引き分けて、2連勝をしたウェールズに勝ち点差1で後塵を拝した。結果、2位通過となったイングランドは、フランス、ドイツ、イタリア、スペインが同居する厳しい「山」に入ることになった。3戦目のスロバキア戦終了直後のホジソン監督は、まるで敗戦したかのような表情を見せたが、トーナメントの山を見れば致し方ない。
[ヴァーディ、思ったより背は高くながとにかく早かった]


▽逆に漁夫の利を得たのがウェールズである。ベルギー、クロアチアと試合巧者がいるが、共にチームのエース、ルカク、マンジュキッチの調子があまり上がってきていない。となると、ベイルがこの大会のけん引役となる可能性が大きくなってくる。ズラタンしかり、彼にボールが渡れば、何かが起こる。
[ズラタン同様代表最後の大会となるのか ルーニー]


【六川則夫】(ろくかわのりお)

1951年、東京生まれ。

40年近くピッチレベルでサッカーを撮り続けてきている重鎮フォトグラファー。「蹴る、観る、撮る」の順序でサッカーを愛し、現在も取材の合間にボールを蹴るという根っからのサッカーボーイでもある。