追走の決勝戦。横井(左)対斎藤(右)の超近接バトル

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6/25(土)、ドリフト競技の最高峰「D1グランプリ」の第3戦が、茨城県・筑波サーキットで行われ、開幕戦から2連勝している斎藤大吾が王者の風格漂わせる走りで3勝目を飾った。

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D1グランプリは、通常金曜日に予選、土曜日に決勝トーナメント、日曜日はエキシビジョンマッチが行われる。しかし今年の筑波サーキットを舞台とした戦いは、土曜日だけでなく日曜日ともに決勝トーナメントを行う2連戦。その大切な初戦は誰が勝利するのか?開催前から多くのファンがその展開に胸を踊らせていた。

土曜日の筑波サーキットは、昨晩から雨が降り続いた雨が上がり、10時過ぎに行われた開会式には太陽が出てきたものの、路面コンディションはセミウェットのコンディション。

その中で行われた追走トーナメントの組み合わせを決める単走では、スリッピーな路面にコースアウトする車両が続出する波乱の展開。

その中でも斎藤は、今回から投入したばかりのニューマシンであるにも関わらず、盤石の走りで単走優勝。追走トーナメントに向けて有利にコマを進めた。

午後に行われた追走トーナメントでも、斎藤大悟の初戦の相手であった寺町邦彦をはじめ、コースアウトするという展開。さらに、開幕戦から連続2位であった川畑真人が準決勝で横井昌志に敗退するという波乱も起きた。

表彰式にて斎藤は「今までマシンが強いから勝てていた、と言われてきた。でも、今回はニューマシンで勝利し、そうではないことを証明した」とコメント。優勝した要因は?との問いに対し、スポンサーに気づかってか「タイヤですね」と笑顔で答えた。

会場は、朝から多くのファンが訪れた。特に家族連れの姿が目立ち、芝生席にテーブルを設置して、食事をしながら観戦する姿が印象的であった。また気軽にレース車両や選手と触れ合えるとあって、選手やピットクルーに声をかけるファンの姿も数多く見かけた。

D1グランプリの筑波は日曜日も開催。斎藤大吾の開幕4連勝を飾るのか? それとも川畑が巻き返すのか。見逃せない一線になりそうだ【東京ウォーカー】