“老後が心配な人”必見!生活資金をまかなうリバースモーゲージとは?

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「年金が危ない」「下流老人」「老後破産」といった言葉が飛びかい、多くの人が老後の生活資金について漠然とした不安を抱いている昨今。

けれど、もしあなたが“マイホーム”を持っていたら、「リバースモーゲージ」というローンで老後の生活資金をまかなうことができますよ。

「リバースモーゲージ? 聞いたことがないけど…」という方も多いかと思いますが、今回はそんな人のために、リバースモーゲージについてご説明したいと思います。
リバースモーゲージとは
“リバースモーゲージ(Reverse Mortgage)”とは、「自分の死後に自宅を売って返済する」という条件で自宅不動産を担保にお金を借りるタイプのローンのこと。

「マイホームを持ってはいるけど、貯金や年金が少なく、とても生活費をまかなえない」という高齢者向けのローンで、自宅に住み続けながら生活資金を融資してもらえます。

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リバースモーゲージでは、自宅不動産の評価額をもとに融資限度額が設定され、限度額まで融資を受けることができます。

リバースモーゲージによって、「1.融資金を一時金として受け取る」「2.●か月ごとに融資金を受け取る」「3.融資限度額の範囲内で自由に融資金を出し入れできる」など、融資金の受取方法が違います。
リバースモーゲージを取り扱っている機関
リバースモーゲージを取り扱っている機関、会社には以下のようなところがあります。

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<公的機関>

▼都道府県社会福祉協議会 「不動産担保型生活資金」(旧「長期生活支援資金」)

市区町村民税が非課税、または均等割課税くらいの比較的低所得世帯を対象としています。一戸建て住宅が対象のため、マンションの所有者は利用できません。担保となる土地の評価額の70%が融資限度額になり、融資元利金が限度額に達するまで、月額30万円以内の融資金を3ヶ月ごとに受け取ることができます。受付窓口は市区町村の社会福祉協議会です。

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<金融機関>

リバースモーゲージを取り扱う銀行はまだ限られています。例えば、以下の銀行がリバースモーゲージを取り扱っていますが、取り扱い都道府県が限られているため注意が必要です。

▼三井住友銀行 「リバースモーゲージ」(マンション不可)

▼三菱東京UFJ銀行 「リバースモーゲージ型 住宅関連ローン」(用途は、住宅建設・購入・リフォーム、サービス付き高齢者向け住宅の入居一時金に限定)

▼みずほ銀行 「みずほプライムエイジ」

▼三井住友信託銀行 「住宅担保型老後資金ローン」(マンション不可)

▼東京スター銀行 「充実人生」

▼東京都民銀行 「とみんのリバモ」

▼群馬銀行 「夢のつづき」

▼武蔵野銀行 「むさしのリバースモーゲージ」(マンション不可)

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<住宅会社>

一部の大手住宅会社も、金融機関と共同でリバースモーゲージ取り扱っていますが、対象は自社物件に限られています。

▼トヨタホーム&トヨタファイナンス 「リバースモーゲージ」(愛知県の一戸建て限定)

▼旭化成ホーム 「REMOVE」(住み替え型リバースモーゲージ)

リバースモーゲージの注意点
メリットばかりに見えるリバースモーゲージですが、以下のようなリスクもはらんでいます。

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【1】長生きリスク

借り手が想定以上に長生きをした場合、融資限度額いっぱいまでお金を借りてしまい、それ以上の融資が受けられなくなります。

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【2】担保不動産の評価下落リスク

民間企業のリバースモーゲージでは、定期的に担保不動産の評価の見直しを行っているため、担保不動産の評価額が下がると融資限度額が下がることになります。その結果、融資額が減額されたり、融資期間が短縮・終了されたり、限度額を上回る融資元利分について返済を求められたりする可能性があります。

また、契約者の死亡時に担保割れになり、不動産を売却しても融資元利金に達しない場合は、相続人が残金を支払わなければならないことがあります。

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【3】金利上昇リスク

市場金利が上がるとリバースモーゲージのローン金利も上がり、その結果、融資額の減額、融資期間の短縮・終了などにつながる可能性があります。

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以上のようなリスクがあるため、生活費をまるまるリバースモーゲージでまかなおうとするのはおすすめしません。

しかし、年金などで足りない部分をカバーする手段としてリバースモーゲージは利用価値があります。

とくに、自分や配偶者の死後、自宅に誰も住む予定がない場合は、リバースモーゲージを活用してゆとりある生活を手に入れるのも一案です。

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<プロフィール>

おおいみほ

ファイナンシャルプランナー(AFP)/二級ファイナンシャル・プランニング技能士

銀行にて、預金商品やローン商品、クレジットカード商品のマネジメント業務を経て、現在はウェブサイトなどのマネー関連記事の執筆、個人投資家として活動中。

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