中国の若い世代の市民にとって、日本の小説「窓際のトットちゃん」はよく知られた存在だという。しかし、その作者であり主人公のモデルである「黒柳徹子」という名前はあまり知られていないようだ。ましてや、日本の芸能界におけるシンボリックな「大御所」であることを、知る人は少ない。(イメージ写真提供:123RF)

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 中国の若い世代の市民にとって、日本の小説「窓際のトットちゃん」はよく知られた存在だという。しかし、その作者であり主人公のモデルである「黒柳徹子」という名前はあまり知られていないようだ。ましてや、日本の芸能界におけるシンボリックな「大御所」であることを、知る人は少ない。

 中国メディア・澎湃は22日、「あの窓際のトットちゃんが、大きくなって日本国民の『変わったおばあちゃん』になっている」と記事を掲載した。記事は「黒柳徹子という名前は知っているだろうか。もし、彼女のあだ名が『トットちゃん』だと言ったらどうか。そう、あの『窓際のトットちゃん』だとしたら……」としたうえで、黒柳徹子さんと「窓際のトットちゃん」について紹介した。

 1981年に出版された『窓際のトットちゃん』が33の言語に翻訳され、全世界で700万冊も売れたことを紹介。「無数の子どもの枕もとで、彼らと一緒に大人たちには理解されない子どもの時代を過ごしてきた」と形容した。また、中国でも「1980年代生まれの人なら誰しもが子ども時代に『窓際のトットちゃん』を読んだことがあるだろう」とし、知名度の高い日本の小説であることを伝えた。

 その一方で「しかし、日本人にとって黒柳徹子の最高の成果は、児童文学者ではない」とし、日本では「玉ねぎ頭をしたテレビ番組司会者」として最も知られていると説明。彼女の職業キャリアは日本テレビ業界の発展史そのものであり、まさに「生きる化石である」と形容している。

 特に、トーク番組「徹子の部屋」は放送回数がすでに1万回を超え、ギネス記録にもなっていることを紹介。異常なまでに杓子定規で、ホットな話題にも欠ける対話形式の番組にも関わらず、「一流芸能人になって初めて徹子とトークを行う資格を得られるため、日本の芸能人は今もなおこの番組出ることを名誉としている」と解説した。

 日本にやってきたばかりの中国の人が、テレビをつけて「徹子の部屋」を見たとしても、ちょっと奇妙な髪型のおばちゃんが出てると思うくらいで特に面白いと感じないかもしれない。しかし、彼女がいかに日本の芸能界や日本社会からリスペクトされ、愛されているかを知ることによって、その凄さが徐々に理解できるようになるはずだ。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)