23日、次期フィリピン大統領のドゥテルテ氏はこのほど、クラーク鉄道計画に中国から協力が提案されたことを明らかにした。資料写真。

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2016年6月23日、米華字メディア・多維新聞によると、次期フィリピン大統領となったロドリゴ・ドゥテルテ氏が米国の駐フィリピン大使に対して強硬な発言を行ったことに続き、今後は首都・マニラとパンパンガ州を結ぶクラーク鉄道の建設計画に中国から協力が提案されたことを明らかにし、国内外から注目されている。

クラーク経済特別区は米軍基地の跡地に位置し、スカボロー礁(中国名:黄岩島)への警戒のため米軍が軍用機派遣に使っているクラーク国際空港にもほど近い。これは事実上、中国の鉄道が米国の南シナ海前線基地の中心部にまで伸びることになり、フィリピン政府上層部から、これまでとはまったく異なる中国との関係改善を図ろうとする強いメッセージが発せられたことになる。

現在、次期交通相をはじめとする閣僚6人が中国を訪問していることも明らかになっている。フィリピン華字紙・フィリピン商報によると、ドゥテルテ氏はダバオで行われた懇親会の席で、国内の企業家を前に「中国と競争できなければ、われわれは中国の好意を受け入れるしかない」と話した。

ドゥテルテ氏は以前から両国関係の改善や中国に歩み寄る内容の発言が散見されており、今後フィリピンが米国寄りの外交姿勢から中国寄りにシフトする可能性は確実とみられている。(翻訳・編集/岡田)