頭痛の症状からタイプを見極めて原因・治し方・対策を考える方法

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頭痛がはじまってしまうと、何も手につかず集中もしずらくなり、仕事や日常生活に支障をきたしますよね。

特に梅雨の時期は、天候によって痛みが強くなってしまう人には厳しい季節です。痛みと上手に付き合っていくためには、頭痛の正しい理解が欠かせませんよね?

そこで今回は女性のための医学事典『ウイメンズ・メディカ』や厚生労働省などの情報を参考に、頭痛の分類や原因・症状・予防や対策、控えたい食べ物や口にしたい食べ物などについてまとめたいと思います。

 

■1:頭痛の種類は14種類に分類できる

そもそも頭痛といっても、原因や症状はバラバラ……。辞書で意味を調べると、

≪頭が痛むこと≫(大辞泉より引用)

読んで字の通りの説明です。頭が痛い状態を全て“頭痛”と言いますので、自分がまずどういった頭痛に悩まされているのかを知る必要があります。

国際頭痛学会が発表する『The International Classification Of Headache Disorders 3rd edition』によると、頭痛はなんと14種類にも分類ができるそう。

中でも日常的に私たちが苦しめられている頭痛の代表例として真っ先に解説されている、

・片頭痛

・緊張型頭痛

・群発(性)頭痛

の3タイプは特に重要。片頭痛は20〜40代の女性に多く発症する病気で、いわゆる“頭痛持ち”と言われるタイプです。一方で緊張型頭痛は、肩こりなどで引き起こされる定番の頭痛です。

もう1つは群発(性)頭痛といって、季節の変わり目などに目の奥の痛みが多発する病気もありますが、男性に多く女性には稀な症状だそうです。

よってまずは、よくあるこの片頭痛と緊張型頭痛の原因や症状、予防法や対策を重点的に見ていきましょう。

 

■2:片頭痛と緊張型頭痛の原因は?

私たちが日常的に悩まされている片頭痛と緊張型頭痛は、何が引き金になっているのでしょうか?

(1)片頭痛

まず片頭痛ですが、結論から言うと残念ながら、片頭痛の詳しい原因はまだ分かっていない部分が少なくないのだとか……。

・脳の血管が脳内の物質の影響で収縮・拡張して痛みが生じるといった説

・顔に分布する三叉(さんさ)神経から脳の血管に炎症を起こす物質が出るといった説

など、幾つか有力な考え方があると言います。

片頭痛に悩まされている人の約7割の母親が“頭痛持ち”だと言われていることから、親譲りの病気だともされています。また、季節や天候の影響も考えられています。

(2)緊張型頭痛

一方で緊張型頭痛は、“緊張型”と名前が付けられている通り、主に首の後ろや肩などの筋肉が緊張して血の流れが悪くなり、乳酸など疲労物質がたまって痛みを起こすとされています。細かい作業など、目や肩がこるような習慣が引き金になるのです。

また、体温や脈拍、血圧などをコントロールしてくれる自律神経が乱れて痛みが出るといった説もあります。本当の意味で詳しい原因は、緊張型頭痛も明らかになっていないようです。

 

■3:片頭痛と緊張型頭痛の症状の違い

片頭痛や緊張型頭痛の原因について語りましたが、症状にはどのような違いがあるのでしょうか?

実は専門家の間でも片頭痛と緊張型頭痛の見分け方は簡単ではなく、両方が同時に起きている場合もあるという話……。一概には言えない部分も多々あるようですが、大まかな違いを以下にまとめました。

(1)片頭痛

片頭痛の症状は月に数回、朝方に比較的多くやってくるといわれています。

・何かの前触れもなく起こる片頭痛(普通型片頭痛)

・目の前に何かの光がキラキラ輝く前兆が見られる片頭痛(典型的片頭痛)

といった分類もできます。

いずれの場合も頭の片側(両側の場合も)が脈を打つように痛み始め、場合によって吐き気が出てくるといいます。実際に吐いてしまう人も……。

さらに強い光を浴びたり、騒音を感じたりすると悪化するケースも多いとか。症状の長さは人によって異なり、10分の場合もあれば数時間〜数日続く場合もあると言います。ただ、緊張型頭痛よりは症状が一般的に短いとされています。

(2)緊張型頭痛

一方で緊張型頭痛は頭の重さ、締め付けられるような苦しさが主な症状といわれています。

パソコンの長時間使用など生活習慣によって引き起こされると考えられていますので、原因を取り除かない限り、片頭痛よりも長期間にわたって不快な思いに悩まされることになります。

 

■4:薬は飲んでいいの? 片頭痛と緊張型頭痛の対策・治し方

頭痛が出てきたら大きな病気の可能性も頭に入れつつ、先に記した症状を参考にして、まず頭痛のタイプを見極めてください。その上で、以下の対処法をとります。

(1)片頭痛

片頭痛の場合は、薬で痛みを和らげなければ我慢できないケースもあります。

ただ、『WooRis』の過去記事「ウギャー…頭痛い!って人、頭痛薬飲み過ぎの“薬物乱用頭痛”の危険性ありと判明」で触れた通り、市販の頭痛薬に頼り過ぎて依存状態になったり、かえって頭痛を悪化させてしまったりするケースも少なくないと言います。

先に述べた国際頭痛学会の頭痛の分類でも、薬物の摂取、あるいはその薬物をやめようとするときに出る頭痛もあるとされています。症状が軽いうちはできるだけ、

・光や騒音を避ける

・静かな場所で横になる

・無理に動かない

・氷のうなどでこめかみなどを冷やす

といった薬に頼らない対処法を心がけられるといいですね。

(2)緊張型頭痛

緊張型頭痛は筋肉の緊張が原因で起こっていると言われています。

・首や肩をマッサージする

・軽く運動をする

・首や肩に温湿布を張る

・長時間、パソコンやスマホを操作しない

・入浴をする

などを心がけてみてください。

デスクワークをしている人などは、1時間に1回は肩を上下したり、首を回りしたり、両腕と肩を回したり、うなじや肩を軽くたたいたりと、症状を軽減・予防する工夫をしたいですね。

 

■5:片頭痛と緊張型頭痛の予防法と食生活の注意点

次に、片頭痛と緊張型頭痛の予防法について考えてみましょう。

(1)片頭痛

片頭痛は一般的に生活習慣を整えて、症状が出ないように予防するべきだとされています。

・ストレスをため込み過ぎない

・過労を避ける

・毎日、規則正しく生活をする

また、光や騒音が片頭痛を悪化させると考えると、

・光の強い場所は避ける

・光の強い場所ではサングラスをかける

・寝室に朝日が差し込まないように部屋やベッドの配置を工夫する

といった点も予防法として知られています。その他に、食べすぎ注意の飲食物として、

・チョコレート

・コーヒー

・アルコール

なども。それほど神経質にならなくてもいいという専門家や、むしろ片頭痛にコーヒーは効果的だと言う専門家も居ますが、カフェインやアルコールのとりすぎは、それだけで頭痛の原因になります。

上述の国際頭痛学会でも、カフェインやアルコールなど原因物質をとりすぎる、あるいはそのとりすぎたカフェインやアルコールから抜けようとするときに頭痛が起きると言われてます。

その頭痛によって、片頭痛が誘発されるリスクがあります。もちろん個人差はありますが、その他の健康問題を考えてもお酒、チョコレートなどはほどほどにしたいですね。

一方でマグネシウムやビタミンB2は、片頭痛の予防にいいとされています。マグネシウムとは人間にとって大切なミネラルの1つ。ビタミンB2も同じで、代謝のサポートをしてくれる貴重な栄養素です。マグネシウムを多く含んだ食品としては、

・海藻

・大豆

・ゴマ

・アーモンド

・玄米

・干しエビ

などが知られています。上述した食品リストはビタミンB2に関しても優れている食べ物が多いので一石二鳥ですね。

例えば文部科学省の食品データベースによると、アーモンド(乾)100gのマグネシウムは290mg、ビタミンB2は1.06mgです。

厚生労働省『日本人の食事摂取基準(2015年版)の概要』によれば、30代〜40代の女性が1日に必要なマグネシウムの量は290mg、ビタミンB2の量は1.2mg。

アーモンド100gは1袋ほどの量です。さすがに1日では食べきれません。ただ、片頭痛に悩まされている人は栄養のバランスを考えながら、上述のような食品を口に積極的に入れてみてください。

(2)緊張型頭痛

緊張型頭痛の予防は、筋肉の緊張を避けるための工夫が必要だと言います。普段から、

・首や肩を定期的に動かす

・習慣的に運動をする

・長時間、パソコンやスマホを操作しない

・入浴をする

といった予防法が必要になってきます。例えばパソコンの作業は1時間ごとに休憩を入れるだとか、ストレス解消を兼ねて軽い運動を習慣化するだとか、細かい工夫の積み重ねで予防してみてください。

30代や40代など仕事に家事に育児に、最も忙しくプレッシャーのかかる時期に悩まされる人も多いと言います。ストレスにも注意したいですね。

また、眼鏡を身につけている人は、きちんと度があっているかも定期的にチェックしたいです。肩こりや眼精疲労から、緊張型頭痛になるケースも考えられます。

 

■6:受診が必要なちょっとコワい頭痛とは

片頭痛や緊張型頭痛は、命に別条があるような病気ではありません。しかし、一刻も早い治療を求められる頭痛も……。

例えばくも膜下出血など脳の血管にトラブルが起きた場合のように、救急病院に駆け込みたいケースですね。細かい判断は自分では難しいですが、

・今まで経験した覚えがないくらい痛みが激しい(バットで殴られたような痛み)

・急に激しく痛み出した

・吐き気が止まらない

・体の一部がまひし始めた

・けいれんが止まらない

・言葉がうまく出てこない

・視野がおかしい

などのケースでは、片頭痛や緊張性頭痛では片づけられない事態が起こっている危険性も……。救急車を呼ぶなどして、すぐに病院に向かってください。

 

以上、片頭痛と緊張型頭痛を引き起こす原因や対策、予防法、要注意の食べ物、受診を急ぎたい頭痛の特徴などをまとめましたが、いかがでしたか?

国際頭痛学会の分類を見ると、頭部や首を強く打ったなど怪我による頭痛、高山病など酸素が薄くなったときに感じる頭痛、細菌やウイルスに感染したときに起きる頭痛、寒い場所や冷たい飲み物が原因で起きる頭痛なども挙げられています。

簡単そうで奥が深い頭痛。予防や対策のためにも、事あるごとに繰り返し頭痛についての知識を深めたいですね。

(ライター 坂本正敬)

 

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【参考】

※ 井口登美子(2003)『ウィメンズ・メディカ 女性の〈からだと心〉安心医学』(小学館)

※ e-ヘルスネット - 厚生労働省

※ 日本人の食事摂取基準(2015年版)の概要 - 厚生労働省

※ 食品データベース - 文部科学省

 

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