ボランチ、右SB、右サイドハーフをこなすなど、持ち前のポリバレント性を如何なく発揮。浦和戦では今季2点目となるゴールも挙げた。 写真:滝川敏之(サッカーダイジェスト写真部)

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 リオ五輪最終メンバー18人の発表を7月1日に控え、FC東京のボランチ橋本拳人が猛チャージをかけている。ACLのラウンド16・上海上港戦から右SBとして公式戦5試合連続出場を果たすと、J1・16節の新潟戦では本職のボランチ、続く浦和戦では右サイドハーフ(試合途中に右SBにスライド)とそのポジバレント性を如何なく発揮。さらに直近3試合で2ゴールを挙げるなど、攻撃の迫力も増している。
 
「どのポジションであっても、ゴールは常に狙っている。浦和戦はたまたま自分の前に(ボールが)こぼれて来たんですが、GKとの1対1とかしっかりと決められるようになったのは、自分でも成長したと感じる部分です。ただ、チームの結果が出ていない以上(編集部・注/浦和戦は2-3で逆転負け)、ゴールしても素直には喜べません。結果につながるゴール、チームを勝利に導く活躍をしていきたい」
 
 6月26日からU-23日本代表の松本合宿に合流するが、まずは第1ステージ最終節の横浜戦(日産スタジアム/19時キックオフ)に照準を絞る。
 
「浦和戦の前半は、攻守とも良い形で出来ていました。それだけに、2-0というスコアになってその後の戦い方は考えさせられるところではあったし、改めてそこが課題だと見えた。(F・マリノス戦は)勝って第1ステージを終わりたいです」
 
 手倉森誠監督は、キリンチャレンジカップ2016(南アフリカ戦)のメンバー発表の際、「拳人はボランチから後ろはどこでもできる守備のマルチプレーヤー。トゥーロン(国際大会)には連れて行けなかったので、今回もう1回トライをさせてみたい」と選出の意図を語った。5月のガーナ戦でアフリカ勢に負けないフィジカルの強さでアピールした橋本も、「非常に大事な合宿になる」と位置づける。
 
「(今年4月、5月の)2回しか呼ばれてないので、一回一回が最後のチャンスだと思ってやってきました。でも、次こそ本当に“ラストチャンス”。クラブで今やっているプレーと、代表でやらなければいけないプレーをしっかり整理して戦いたい」
 “決戦”を控え、改めて南アフリカ戦でどんなパフォーマンスを見せたいか、と問うと、「攻守に渡って存在感のあるプレー」と即答する。
 
「ボール奪取して、ゴール前に入っていくアグレッシブな姿勢だったり、戦う気持ちを前面に出して行けば、自然とプレーもついて来るかなと。そこだけは誰にも負けないように頑張りたいですね。今は南アフリカ戦に向けて、すごく緊張感を持っています。それが終わって、2日後にメンバー発表。(7月1日は)ドキドキするだろうなとは思いますが、今まで呼ばれるたびに全力を出し切ってきたので悔いはないし、最後の最後で選ばれることを祈りたいです」
 
 運命の7月1日まで、橋本のファイティングスピリットは熱く燃えたぎり続ける。
 
取材・文:小田智史(サッカーダイジェスト編集部)