中国では日本製品の人気が高く、大きな需要が存在する。そのため、日本在住の一部の中国人は日本で購入した商品を中国で転売しており、こうした転売は「代理購入(代購)」とも呼ばれている。(イメージ写真提供:123RF)

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 中国では日本製品の人気が高く、大きな需要が存在する。そのため、日本在住の一部の中国人は日本で購入した商品を中国で転売しており、こうした転売は「代理購入(代購)」とも呼ばれている。

 日銀の異次元緩和によって円安が進行したことで、代理購入には一定の旨みがあったようだが、中国メディアの温州網はこのほど、ここのところの円高に加えて、日本から中国への送料も値上げになったことが転売目的の中国人ブローカーを直撃していると伝えた。

 記事は、2015年6月8日時点の為替レートは100円=4.9474元だったが、16年6月16日には100円=6.3272元にまで円が上昇したことを紹介。わずか1年間で円は人民元に対して27.89%も上昇したと指摘し、つまり「日本で買い物する場合、1年前に比べてコストが約30%も高くなったことを意味する」と論じた。

 続けて、日本で3年前から代理購入を仕事として行っているという中国人によれば、円安によって一度は「家電からオムツ、洗浄便座に電気炊飯器など、代理購入で大いに儲かった」というが、円高と送料値上げによって需要の減退が見て取れるという。さらに代理購入を行う同業者も多く、競争も激しいためもはや利益は大きくない状況だと伝えた。

 日本製品の中国における需要に目をつけ、中国で転売する代理購入業者はいわばブローカーであり、これまでにも中国人ブローカーが日本で紙オムツを大量に買い占め、日本人消費者が購入できなくなるトラブルを引き起こしている。近年は日本企業が中国向けに通販を手掛ける事例なども増えており、こうしたブローカーたちも生き残りが厳しい状況となっている。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)