中国各地の学校で「毒トラック」が問題となっているが、香港メディアの鳳凰資訊は21日、日本はどのようにして学生たちに毒トラックの害を受けさせないようにしているかという点について論じる記事を掲載した。(イメージ写真提供:123RF)

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 中国各地の学校で「毒トラック」が問題となっているが、香港メディアの鳳凰資訊は21日、日本はどのようにして学生たちに毒トラックの害を受けさせないようにしているかという点について論じる記事を掲載した。

 記事によれば2015年9月以降、中国各地の中学校・小学校で「毒トラック」問題が生じており、毒トラックは子どもたちの健康をひどく損ない親たちをひどく心配させている。「毒トラック」とは、学校の校庭にある陸上トラックに有害な化学物質が含まれている可能性がある問題であり、記事は「例え検査に合格したトラックであっても、安全であるとは限らない」と指摘した。

 一方で、日本の学校においては「これまでトラックが安全問題を引き起こしたことはない」と説明。この背景には建築基準法や製造物責任法などの法律の存在が施工業者の違反を抑制する効果を発揮していることに加え、「日本の場合は特に社会的制裁が重い」と記事は指摘。

 つまり社会的制裁により違反した企業は信用を失い、中小企業であれば倒産に至ると記事は説明、こうした社会的制裁が強力な抑止力となっているため日本の学校には毒トラックが存在しないと論じた。社会的制裁とは、「社会的規範から逸脱した行為に対して加えられる心理的・物理的圧力」であり、社会のある成員が社会全体が供給する価値やルールに違反したときに、その成員に対して加えられる非難、嘲笑、侮辱、排斥を意味している。

 日本は中国に比べ、社会的制裁という自律装置が強力に作用しているために、これまで毒トラック問題が生じていないと主張していることになるが、ある意味において社会的制裁は侵入する細菌やウイルスから人体を防御する免疫系に似ていると言えるかも知れない。中国は毒トラック問題だけでなく、食の安全も非常に大きな社会問題になっている。まるで免疫系を失った人体が重い病気に苦しむかのような状態だが、もし行き過ぎない程度に働く社会的制裁が存在しなければ、中国では今後さらに人びとの福祉を害する別の問題が生じるに違いない。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)