台湾には親日家が多いと言われている。爆買いが目立つためか、中国人旅行客ばかりが注目されがちだが、日本には多くの台湾人が旅行で訪れており、2015年は約367万人もの台湾人が訪日した。(イメージ写真提供:123RF)

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 台湾には親日家が多いと言われている。爆買いが目立つためか、中国人旅行客ばかりが注目されがちだが、日本には多くの台湾人が旅行で訪れており、2015年は約367万人もの台湾人が訪日した。

 中国人は約499万人で、中国の人口が約13億7000万人であることを考えると人口ベースでみれば、わずか0.36%に過ぎない。一方の台湾は人口が2348万人であるため、15年に訪日した367万人という数字は台湾人の約15%が日本を訪れた計算になる。台湾でこれだけ日本の人気が高いのはやはり親日家が多いためといえるのではないだろうか。

 中国メディアの今日頭条はこのほど、台湾人はなぜこれほどまでに日本が好きなのかと疑問を投げかけ、その理由を考察した。

 記事は、日本の統治下にあった台湾は当時、中国大陸よりも安定した社会を築いていたとし、日本人がもたらしたインフラと教育によって社会的な進歩を遂げたと主張。一方で、日本人が台湾にもたらした教育は公平なものではなく、台湾人は高等教育を受けることができなかったうえ、台湾在住の日本人向けのものだったと主張した。それでも日本は台湾で砂糖生産をはじめとする農業を発展させ、台湾を豊かにしたと論じた。

 また、清朝統治時代の台湾は政治的な腐敗が蔓延していたと指摘する一方、それでも清朝から切り離されることに恐怖を感じていた台湾の人びとは、日本に統治されることで政治的な安堵を得たと主張した。

 記事の主張はあくまでも1人の中国人による視点であり、台湾の人びとがなぜ親日なのかはより深い分析が必要なのは言うまでもない。日本統治時代も台湾では日本に対する反発は存在したが、その後に日本統治の功罪が冷静に分析されるようになり、評価されるべきは評価すべきという機運が高まった。日本にも台湾が好きだという人は多いが、これは台湾の人びとが日本に好意を持ってくれていることの裏返しだと言えるだろう。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)