『日本で一番悪い奴ら』 (C)2016「日本で一番悪い奴ら」製作委員会

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【週末シネマリサーチ】後編
(…前編「公開延期されていたクドカン作品〜」より続く)
【週末シネマリサーチ】前編/クドカン、綾野剛、小泉今日子、菅田将暉…今週は映画好きにはたまらないラインナップがズラリ!

◆綾野剛、菅田将暉、門脇麦、二階堂ふみ、小泉今日子、
人気実力派俳優の出演作が豪華に勢揃い!

▲【6位予想】『日本で一番悪い奴ら』
『凶悪』(13年/日活)で日本アカデミー賞優秀作品賞をはじめ、数々の映画祭で高い評価を受けた白石監督が、「日本警察史上最大の不祥事」と言われた「稲葉事件」を題材にした作品。主人公・諸星を綾野剛を演じるほか、ピエール瀧、YOUNG DAIS、植野行雄ら個性的なメンバーが脇を固める。

『凶悪』は全国78スクリーンという公開規模ながら、初週土日動員2万4543人を記録し、週末ランキングで8位になった。主演の綾野は『新宿スワン』(15年/ソニー・ピクチャーズ)が全国320スクリーンで公開され、初週土日動員17万5337人、『ピース オブ ケイク』(15年/ショウゲート)が全国158スクリーンで、初週土日動員3万6982人、『リップヴァンウィンクルの花嫁』(16年/東映)が全国28スクリーンで、初週土日動員9096人という数字がある。

白石監督&綾野という映画ファンには非常に注目度の高いコンビ。前述の通り、綾野は規模の大小に限らず、コンスタントに集客できる魅力のある俳優だ。実在の事件をテーマにするなど、『凶悪』を見た人は興味をそそられる。本作は約180館での上映と、『凶悪』のオープニングの倍以上。6-8万人の動員も十分期待できる。

△【10位予想】『機動戦士ガンダム サンダーボルト DECEMBER SKY』
宇宙世紀0079年を舞台に描かれたコミック「機動戦士ガンダム サンダーボルト」をアニメーション化した作品に、新作カットを加えたディレクターズカット版として劇場公開。

『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』シリーズ同様、全国15館での2週間限定上映。『THE ORIGIN』シリーズは、非常に高いスクリーンアベレージを叩き出し、初週土日動員で4万人以上の集客を記録した。本作も前売り券特典で「イオ&ダリル パーソナルエンブレム イヤホンジャックセット」や、入場者プレゼントとして「アニメーション複製原画」、「太田垣康男サイン入り複製コミック原画」、「『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』×『機動戦士ガンダム サンダーボルト』プレミアムコマフィルムセット」などが用意されている。『THE ORIGIN』シリーズ同様の数字は固いだろう。

【注目シネマ】
☆『二重生活』
直木賞作家・小池真理子の同名小説を、岸善幸監督が、門脇麦、長谷川博己、リリー・フランキー、菅田将暉という演技派俳優たちを起用し映画化。大学院の論文のために“哲学的尾行”をすすめられた大学生が、その背徳の魅力にはまっていく姿を描く。

劇場公開数は約40館。ビジュアルポスターに登場している4人は、映画ファンにとっては非常に魅力的なキャスティング。しかも“哲学的尾行”というフレーズも心そそられる。尾行する側とされる側、前後半で視点が変わる演出にも引き込まれる。上映館数が少ないので、大きな数字は出ることはないだろうが、スクリーンアベレージは高そうだ。

☆『ふきげんな過去』
劇作家・前田司郎によるオリジナル脚本を小泉今日子、二階堂ふみで映画化。毎日が退屈でしょうがない女子高生・果子(二階堂ふみ)の前に突然現れた伯母の未来子(小泉今日子)。彼女は18年前に死んだと言われていただけに、周囲は大いにざわめく。図々しく居候を決め込む未来子に、最初不快な思いだった果子だが、次第に状況は変わっていき……。

こちらも『二重生活』同様、小泉&二階堂という魅力的な組み合わせ。上映館数は30館弱と公開規模は小さいが、テレビをはじめプロモーションには積極的。6月13日には、二階堂が外国特派員協会で記者会見を行い流暢な英語を披露するなど、作品を含め大きく報道された。小泉は『毎日かあさん』(11年/松竹)で、元夫の永瀬正敏と共演し、初週土日動員6万5367人という数字を残している。(文:磯部正和/映画ライター)

磯部正和(いそべ・まさかず)
雑誌の編集、スポーツ紙を経て映画ライターに。基本的に洋画が好きだが、仕事の関係で、近年は邦画を中心に鑑賞。本当は音楽が一番好き。不世出のギタリスト、ランディ・ローズとの出会いがこの仕事に就いたきっかけ。

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