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ルーカスフィルムは、映画『スター・ウォーズ』に登場するドロイドや宇宙船、そのほかの要素を、現実世界に持ち込もうとしている。

米ウォルト・ディズニー・カンパニー傘下のルーカスフィルムとILMxLABの研究開発部門は、6月16日(現地時間)、マジック・リープとの戦略的提携と、14億ドルの資金を投じた拡張現実(AR)の新規開発事業を発表した。この提携により、両社はルーカスフィルムのサンフランシスコ・キャンパスに共同研究のためのラボを組織し、仮想現実世界(MR)におけるストーリーテリングを研究する。

ルーカスフィルムの社長キャスリーン・ケネディは声明の中で、「MRと没入型のエンターテイメントの未来は、驚くほど成長の見込みがある分野です。そして、我々はマジック・リープとその未来を分かち合うため、共に仕事ができることを誇りに思います」と述べた。また、「ルーカスフィルムとILMのイノベーションは、常に我々のDNAの中に存在してきました。このコラボレーションを通じて、ILMxLABは、我々が探索してきたレガシーをさらに躍進させ、経験に基づくストーリー作りの新しいプラットフォームにおいてリーダーシップを発揮していきます」と、語った。

この日、ニューヨークで開催された米コンデナスト主催のワイアード・ビジネス・カンファレンスにおいて、両社はC-3POとR2-D2をフィーチャーしたコンセプト映像を公開した。映像では、R2-D2がマジック・リープのMRテクノロジーを使い、部屋の中にホログラムを投影している。まさに、映画『スター・ウォーズ』で、レイア姫がオビ=ワン・ケノービに助けを求めるホログラムを投影したR2-D2の姿を彷彿させる。

今のところ、同パートナーシップやAR体験、その背後にあるビジネスモデルから、いったい何が誕生するかは分かっていない。また、2011年に設立されたマジック・リープは、まだその新技術を立ち上げる時期などについては明かしていない。アリババ・グループ、ワーナー・ブラザース、グーグルなどが同社に出資している。ニュージーランドを拠点とするピーター・ジャクソン監督のVFX会社WETAワークショップは、マジック・リープのプラットフォーム向けのコンテンツをプロデュースしている。さらに、ジャクソン監督はマジック・リープの顧問でもある。

マジック・リープの創業者兼CEO、ロニー・ エイボヴィッツは、ルーカスフィルムとの提携について、「両社のコラボレーションはパーフェクトであり、成果を共有できる日が待ちきれません」と述べた。

ルーカスフィルムは昨年、新たなメディア・プラットフォーム上での製作を強化するため、ILMxLABを創設した。同部門は今春、VRヘッドセット「HTC Vive」を使った『スター・ウォーズ』の最初のVRコンテンツを発表している。

ILMxLABのエグゼクティヴ・クリエイティブ・ディレクターを務めるジョン・ゲイターは、「私たちは体験的で、永続的で、知覚的なストーリー作りの時代に突入しています」と述べ、「観客にストーリーの中に入り込んでもらい、力強く説得力のあるリアクションを体験してほしいと、私たちは願っています。しかし、そうしたマジカルな現実は、私たちの日々の暮らしと境界なくつながり、高度なプロトタイピングを必要とするのです」と語った。