【ユーロ グループA総括】ホスト国フランス苦戦も波乱なし、内容面は拮抗

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グループA

チーム Pts 勝 分 負 得 失 +/- 1 FRA 7 2 1 0 4 1 3 2 SUI 5 1 2 0 2 1 1 3 ALB 3 1 0 2 1 3 -2 4 ROM 1 0 1 2 2 4 -2 ▽開催国であり、優勝候補の筆頭であるフランス、実力国スイスが順当に決勝トーナメント進出を果たした。ただ、アウトサイダーのアルバニア、ルーマニアの2チームの健闘によって、グループステージで繰り広げられた戦いは、いずれも拮抗したものであったことを強調したい。

▽フランス国民の大きな期待を背負って今大会に臨んだフランスは、2勝1分けの無敗で首位通過を成し遂げたものの、グループステージを通して常に厳しい戦いを強いられた。プレッシャーのかかるルーマニアとの開幕戦では、FWジルーのゴールで幸先良く先制もPKで追いつかれた末、試合終了間際のMFパイエの圧巻のゴールで勝ち越し、劇的勝利を飾った。この勝利で勢いづくと思われたホスト国だったが、続くアルバニア戦でも粘り強い守備を見せた伏兵の堅守を攻めあぐねて、再び試合終了間際のFWグリーズマン、パイエのゴールで辛勝。決勝トーナメント進出を決めて臨んだスイス戦では、予定調和のゴールレスドローで首位通過を決めた。決勝トーナメントに向けては、絶好調のパイエを軸にここまで真価を発揮できていないグリーズマン、MFポグバらの奮起が必要となる。

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▽大本命のフランスに続いたのはスイス。GKゾンマーを中心とする堅守を武器に、司令塔のMFグラニト・ジャカを起点にゲームをコントロールしながら接戦をモノにした。ただ、グループステージを通じてMFシャキリやFWセフェロビッチ、FWエンボロらの攻撃陣は精彩を欠き、守備陣もGKゾンマーへの依存傾向が顕著で、決して万全の戦いではなかった。グラニトとアルバニアでプレーする実兄のMFタウラント・ジャカのユーロ史上初の兄弟対決に注目が集まった初戦こそ、相手の退場による数的優位を生かして競り勝ったものの、以降は低調な内容が続いた。堅守ポーランドと対峙するラウンド16では攻撃陣の復活が鍵を握る。

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▽ユーロ初出場で歴史的な初勝利を飾ったアルバニアは3位でグループステージを終えた。主将のMFカナが前半に退場を強いられた初戦のスイス戦で勇敢な戦いを見せたアルバニアは、2戦目でフランス相手にあと少しで勝ち点1獲得という接戦を演じた。さらに、最終節のルーマニア戦ではFWアルマンド・サディクがユーロにおける同国史上初ゴールを記録し、歴史的な勝ち点3を獲得。グループ3位の上位4チームに入れず、惜しくも決勝トーナメント進出を逃したが、ポジティブな大会となったはずだ。

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▽一方、2敗1分けで敗退となったルーマニアは、持ち味の組織的な戦いを見せられたものの、課題である攻撃面を改善できず。今後に向けてはMFハジやFWムトゥらに次ぐワールドクラスのアタッカーの育成が重要となる。