プチ断食・「ジュースクレンズ」を知ってる?

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執筆:山本 ともよ(管理栄養士)


海外セレブや、日本でも多くの芸能人が実践しているというプチ断食法「ジュースクレンズ」。
聞いたことはありますか?
さっそく実践のポイントや、成功の秘訣をみていきましょう。

ジュースで胃腸を「洗浄」する!?

ジュースクレンズのクレンズは「洗浄」という意味です。
夜遅い食事、食べ過ぎや飲みすぎ、油ものや加工品の過多など、不規則な食生活は消化器に負担をかけます。

たとえば、腸は身体に必要な栄養素を体内に吸収し、不要なものを排出する働きがあります。身体を守る免疫機能の約7割を担っているとも言われます。

ジュースクレンズでは、水以外何も口にしない断食とは異なり、1〜3日間、腸に負荷がかかる固形物を摂らず、「ジュースだけ」を摂取して消化器を休め、本来の働きを取り戻します。
断食と同じように、明けてすぐ固形物を口にすると、消化器に負担がかかったり、栄養素の吸収力が高まり、リバウンドにつながるので注意です。

おかゆや温かいうどんなどから、まずは慣らしていきましょうね。

ジュースクレンズはダイエットじゃない!

実は、ジュースクレンズの目的はダイエットではないのです。勘違いされている方も多いですが、身体をクレンズ(=洗浄)して、体内の働きを正常に戻すことが目的です。

腸に負担がかかり働きが鈍くなれば、さまざまな不調を引き起こし、太りやすい身体にも繋がります。
プチ断食で循環が良くなり、結果として太りにくい身体を作れるかもしれませんが、余分な脂肪は数日で減るものではありません。

体重を減らすことばかりに注目しないほうがいいでしょう。

ジュースの作り方

ジュースクレンズのジュースを作る際は、コールドプレス製法といって、素材が持つ栄養素が壊れにくい方法で作ります。
一般のミキサーで作ると、かなりの高速回転なので、摩擦熱で素材の持つ栄養素が壊れてしまいます。また、繊維質も一緒に壊れるため、ジュースクレンズには向きません。

ジューサーを選ぶときのポイントは、低速(ゆっくりと低速でスクリューが回転する)と圧縮(すりつぶしタイプで液体とカスが分別される)機能です。通常の高速ジューサーとは異なり、熱を加えずに圧搾してつくるので、熱に弱い酵素やビタミンC、B群などを壊さず、素材が持つ栄養を丸ごと摂取することができます。

ジュースクレンズ、これだけは注意!

ジュースクレンズをしている間は血糖値が下がるので、頭がぼんやりしたり、集中力がなくなったりすることがあります。仕事の日や外で活動的に動く日には支障が出るかもしれません。ゆとりのとれる休みの日に行いましょう。

ジュースクレンズの間、運動は控えてください。
摂取カロリーが少ない期間に消費カロリーが増えると、筋肉などを分解してエネルギーを補充しようとするため、身体に負担をかけてしまいます。好きな映画、音楽、本などでリラックスして過ごしましょう。
また、自律神経やホルモンバランスが乱れる場合もあります。生理前や生理中、持病のある人、内服中の人はやめましょう。

気になる頻度ですが、1日間行うのであれば月に1回、3日間行うのであれば3か月〜半年に1回程度がベターです。
頻繁に繰り返してしまうと栄養失調にもつながりますので、注意しながらのんびりジュースクレンズはじめてみましょう。


<執筆者プロフィール>
山本 ともよ(やまもと・ともよ)
管理栄養士、サプリメントアドバイザー、食生活アドバイザー
企業で働く人々の健康指導、糖尿病など疾病をもった人の食生活指導を行ってる。株式会社とらうべ社員。