人民網日本語は、日本人ボランティアの大瀧夕さんがつづった文章を掲載した。

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私の配属先は、湖北省にある黄岡市外国語学校という、中高一貫校です。黄岡市は中国の中でも特に教育熱心な地域として知られ、学生達は毎年6月に行われる高考(日本のセンター試験にあたる)に向けて、毎日一生懸命勉強しています。

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私がここで活動を始めて一番驚いたのは、学生達の日々の勉強量の多さです。朝6時半から朝自習が始まり、その後、8時から17時半まで授業。夜も9時過ぎまで晩自習があります。朝から晩までずっと学校で勉強漬けの毎日です。特にこの学校は熱心で、基本的に土日も学校があります。日本の高校生活では考えられない状況に本当に驚き、また学生達が眠い目をこすりながらも、毎日真面目に学習に取り組んでいる姿に関心しています。

学生達は、高考で受ける外国語を高校一年生の時に決めて、その言語を3年間学びます。日本語を選ぶ理由は、中学生のときに英語の成績があまり良くなかったことや、日本文化に興味があることなどがあります。日本文化の中では特にアニメの人気が高く、私よりも詳しい学生がほとんどです。「先生、このアニメが面白いですよ」と、逆に学生に教えてもらっています。

中国で活動するにあたって、私には心強い味方がいます。私は協力隊に参加する前、東京の日本語学校で外国人に日本語を教えていました。そこは様々な国の学生がいる中で、中国人が一番多い学校でした。そして、私が最後に担任になったのは全員が中国人のクラスでした。彼らとの交流は、中国で活動するうえで非常に大きな助けとなり、派遣前の不安な気持ちを期待に変えてくれました。そのクラスの学生達とは今でも「微信(WeChat)」で連絡を取り合っています。任地での活動や授業があまりうまく行かなくて、ちょっと落ち込んでしまったときなど、微信上で彼らの日本語の上達ぶりや、日本で楽しく生活している姿を見ると元気が出ます。彼らの励ましが頑張ろうという気持ちにつながります。今、教えている学生の中からも、彼らのように将来日本に行って勉強したいと思ってくれる学生が出てくれるといいな、と思いながら、授業をしています。

校内には5名の中国人の日本語教師がいます。先生方の真摯で熱心な姿勢にいつも頭が下がります。また、忙しい中、中国の生活や授業に不慣れな私をいつも温かくサポートしてくださっています。私はこの先生方と協力して、学生達が高考の日本語でいい成績を取れるようなより良い指導方法などを考えていきたいと思っています。また、受験勉強だけでなく、学生が興味があることは何かと常にアンテナを張って、それを日々の授業に活かしたいです。

協力隊に参加するにあたって、たくさんの人たちの協力と励ましがありました。そのおかげ様で今、私は活動することができています。その感謝の気持ちをずっと忘れずに、日々頑張っていきたいと思います。

平成28年度青年海外協力隊員 湖北省黄岡市外国語学校 日本語教育 大瀧夕(提供/人民網日本語版)