探偵歴10年以上、浮気調査に定評があるリッツ横浜探偵社・山村佳子が目撃した、男と女の浮気事情をご紹介。

パートナーがいる男女の恋愛の詳細について、多くは語られないものです。気になるその詳細を美人探偵・山村佳子がその事件簿から解説します! 

浮気がバレた後の夫婦関係、浮気調査で何を調べるのかまでの“リアル”を紹介!

今回の依頼者は男性です。「同窓会に行ってから、妻の様子がおかしい。今まで帰宅が遅くなったことがなかったのに、この1か月ほどは、週3で午前様です」と語る、西村ダイスケさん(仮名・37歳)。職業は公認会計士で、事務所を経営しています。彼がカウンセリングルームに入ってきた時に、あまりに江頭2:50さんにそっくりで驚きました。探偵は感情をあまり表に出さない……というか、毎日が予想外の連続すぎて心が動きにくくなっているのですが、それでもビックリしました。

「妻は僕より5歳年上の42歳なのですが、僕をすごく愛してくれていたんです。結婚して10年になりますが、同窓会に行くまでは、毎晩夕食を作ってくれたし、一緒にお風呂に入ってくれたし。ホントにいい妻だったんです」

ダイスケさんは、まるで奥様が亡くなってしまったかのような話し方をします。ところで、奥様はどのような人なのでしょうか?

「なんというか、すごくピュアな女性です。女優さんでいうと、故・夏目雅子さんのような清楚な感じで、料理も上手で世話焼きで……エプロンが似合って、僕のことを“大丈夫? 無理しないでね”とか“頑張ってね”とか、いつも励ましてくれるんです。僕は彼女と買い物に行くだけでも楽しくて、幸せな毎日を思い出すと、悔しくて涙が出てきます」

そういうことではなくて、調査に必要な職業や行動パターンなどを聞きたかったのですが、ダイスケさんは、奥様自慢を続けます。しかし、語り口調の全てが過去形。これは危険なパターンで、夫婦の一方が相手に依存している関係の場合、浮気が露見した時に修羅場になる可能性が高い。かわいさ余って憎さ百倍ということわざ通り、調査報告をした瞬間に激昂したり、大泣きされたりすることもあります。

同窓会に行くまでは、女性としか出歩かなかった妻の豹変!

「妻は、東京の弁護士事務所でパート勤務をしています。勤務時間は9時から17時で、規則正しい生活です。横浜の自宅を僕と一緒に朝7時30分に出て、18時には家に着いていました。遊びに行くときは、たいてい女友達とで、土日に誰かの家に遊びに行ったり、カラオケをしたりと非常に地味です。あ、彼女は中高一貫の女子高育ちで、大学も地味な外国語系の女子大に進学しました。僕と妻の大学は近いので交流があり、大学の先輩を介して知り合いました」

結婚までは化学メーカーの正社員として働いていたけれど、不妊治療のために退職。体外受精を何度か試したけれど、なかなか授からず、奥様が40歳のときに一時的に治療をストップしたそうです。

「名医がいると聞けば、名古屋や大阪まで出かけていましたね。僕たちは努力してあらゆることを手に入れてきましたが、子供ばかりは努力ではどうにもならないことがあるんだと、心の底から感じて涙を流して励まし合ったから、良好な関係になったのだと思います。僕はもう子供はいらない。妻さえいればよかったのに、何でこんなことになってしまったのでしょうか」

ちなみに、奥様は小学校の同窓会に行ってから、様子がおかしくなったのだとか。

「僕も妻も小学校は地元の公立なんですよ。僕は東京・品川区ですが、妻は足立区です。彼女は地元があまり好きじゃないらしく、出身地を聞かれても“下町のほう”と曖昧に答えていたのに、今ではしょっちゅう小学校の友達と会っているようです」

ダイスケさんのお話を伺うと、奥様が外出するのは、平日の夜。もしも浮気しているとしたら、相手も既婚者の可能性が高い。既婚者で子どもがいる場合、休日はなかなか外出しづらいからです。そこで私たちは奥様の退社後を狙い、調査を開始することにしました。

調査にあたり、奥様の写真を見せていただいたのですが、そこに映っていたのは明らかに無理がありすぎるかつてのエビちゃんファッションの女性。髪の毛は胸までのセミロングで、化粧がとにかく濃い。シフォン素材の花柄ブラウスに、黄色のスカートをはいています。脚の形がスッとキレイなので、これはモテるだろうと直感しました。

主婦業がメインの女性の浮気のマストアイテムとなった電動自転車。中には彼とのデートのために、10km以上走る人も。

清楚系の妻が購入した浮気を裏付けるあるものとは? 相手はいったいどんな男なのでしょうか?〜その2〜へ続きます。

※本連載の内容はプライバシー保護の観点から、体験内容を変えない程度に一部書き変えております。

■プロフィール

 山村佳子

夫婦カウンセラー、探偵。JADP認定 メンタル心理アドバイザー JADP認定 夫婦カウンセラー。神奈川県出身。フェリス女学院大学卒業。大学在学中に、憧れの気持ちから探偵社でアルバイトを始め、調査のイロハを学ぶ。大学卒業後、10年間化粧品メーカーに勤務し、法人営業を担当。
地元横浜での調査会社設立に向け、5年間の探偵修業ののち、2013年、リッツ横浜探偵社設立。依頼者様の心に寄り添うカウンセリングと、浮気調査での一歩踏み込んだ証拠撮影で、夫婦問題・恋愛トラブルの解決実績3,000件を突破。リッツ横浜探偵社 http://www.ritztantei.com/