専門家の美レシピ#27 ヨーグルトなら何でもイイわけじゃない!って知ってた?

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女性の永遠の憧れ、美肌。

スキンケアをしても肌荒れが......なんてことはありませんか? 肌は健康の表れ、その鍵をにぎるのは、今、注目の「腸」なんです。腸を知って超美肌をめざしましょう。

腸は「栄養の消化吸収」と「免疫システム」そして「自律神経のバランス」に大きく関わっています。

腸の状態が悪いと、どんなによい良いものを食べても栄養素が吸収されず、お肌に栄養が行き届かなくなります。また、小腸の機能が低下すると体全体の免疫力が低下してしまいます。

そして精神の安定に欠かせない脳内物質のセロトニンは、その95%以上が腸内で生成されているため、腸の調子が悪いと自律神経のバランスが乱れ、血流も悪くなりお肌に必要な栄養が届けられなくなります。

これらにより、結果、肌あれを引き起こしてしまうのです。

腸内細菌はママからのプレゼントだった

では腸の調子を整えるにはどうすればよいのでしょうか? ポイントは内側と外側のケアです。

【内側のケア】

私たちの腸内に住んでいる腸内細菌は、500〜1000種、個数でいうと100兆個、重さでは1キロもあると言われています。実はこの腸内細菌、出産時、赤ちゃんが産道を通る際にお母さんからもらう最初の素敵なプレゼント。だから腸内細菌は人それぞれ異なります。

腸内細菌は、その働きにより「善玉菌」「悪玉菌」「日和見菌」3種に分類されます。そこで大切なのはこのバランス。理想のバランスは善玉菌:2、悪玉菌:1、日和見菌:7と言われていて、乳酸菌は腸内の善玉菌が増殖するお手伝いをし、理想的なバランスに整えるのにとても重要な働きをしてくれます。

この乳酸菌を摂るのにとてもオススメの食べ物がヨーグルト。乳酸菌は、250種くらいあり、例えば広告などでよく見る、「ラクトバチルス○○」とは人でいうと苗字のようなもので、さらにそれぞれの種類に属する菌株があります。そして菌株ごとに機能や風味、舌触りなどが異なるため、ヨーグルトと一概にいっても、各メーカーそれぞれ使用する乳酸菌や乳酸菌の組み合わせ・比率が異なります。

ですのでヨーグルトを摂る際はどんなヨーグルトでもよいのではなく、自分の腸と相性のよい乳酸菌で作られているヨーグルトを探すことが重要です。一週間を目途に食べ、腸の調子の改善(お通じなど)が感じられなければ他のヨーグルトを試してみてくださいね。

人間と同じで相性のよい乳酸菌との出会いが大切なんです! また、納豆やお味噌、ぬか漬けなど複数の発酵食品を摂ることで、様々な乳酸菌をとることもオススメです。

【外側のケア】

運動をすることで腸の動きは活性化します。運動習慣のない人は、まずは通勤時、一駅でも歩いてみたり、なるべく階段を使いましょう。

日中、デスクワークで座りっぱなしの人は、1〜2時間おきには立ち上がるようにし、コピーをしている間やトイレで、腰をまわしたり、背中を伸ばしたりと簡単なストレッチをして腸に外側から刺激を与えるようしてみてくださいね。

また、最近、朝活ブームですが、ランニングやヨガなどをする時は、きちんと朝食を摂って、腸が目覚めてからにしましょう。腸が寝ている状態で刺激を与えてしまうと、むしろ逆効果で腸の調子を崩す場合がありますので気をつけてください。

大切なのは、毎日続けることなので、自分のペースに合わせ最初は少しずつでもよいので、日々の生活に無理なく運動を取り入れてみてください。

あなたも今日から腸を整え、超美肌を目指してくださいね。

前田ひずるPROFILE美容と健康のスペシャリスト。食品会社で研究、化粧品会社で商品企画として勤務。真の美しさ、健康を追求するため、解剖生理学、アロマセラピー、リンパドレナージュ、リフレクソロジー、栄養学などを学び、I・A・I(International Association of Integracy)認定『インテグレーター』ライセンス取得。悩みの根本原因に多角的にアプローチし、一時的な対処療法ではなく、根本改善を促し、真の健康と美しさをサポートしている。公式ブログ(http://ameblo.jp/hizuru-i/)